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欧米為替見通し:ドル・円は上値の重い展開か、要人発言や米税制改革論議が重石


今日の欧米外為市場では、ドル・円は上値の重い展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長候補など要人発言が注目される。ただ、米税制改正法案の審議の見通しは不透明で、引き続きドルの上昇を抑える要因となりそうだ。

前日発表された米国の10月新築住宅販売件数は予想を大きく上回り、2007年10月以来ちょうど10年ぶりの高水準となった。住宅関連指標に関しては10月住宅着工件数(17日)や同中古住宅販売件数(21日)など足元は堅調な内容が目立っている。今晩は、24時発表の11月消費者信頼感指数が前回を下回ると予想される。

ただし、前週の感謝祭とブラックフライデーのオンラインによる小売売上高が過去最高となるなど消費の力強さが意識され、29日の7-9月期国内総生産(GDP)改定値の上方修正期待からドル買いに振れやすい展開となるだろう。

また、経済指標のほか要人発言も注目される。22時に開催予定の米国債市場関連会議にはムニューシン財務長官とダドリーNY連銀総裁が出席する。ダドリー総裁は日本時間今朝行われた講演で米国の完全雇用の状態を強調し、「インフレ率が目標をやや下回っても懸念はしない」と利上げ観測を後押しする見解を述べた。

反面、イエレンFRB議長の後任に指名されたパウエル理事による23時45分の上院公聴会では、当面の政策金利に関し「いくぶん上昇する」(講演原稿)とやや慎重な姿勢を示す見通しで、強いドル買い要因にはなりにくいだろう。

一方、米税制改革の法案審議には不透明感が残り、ドルの上値を押さえそうだ。共和党の執行部は、上院予算委員会での承認を取り付けられれば30日開催の本会議での採決を目指しているが、同委員会の複数の共和党メンバーが法案に反対を表明。トランプ大統領は案の可決に自信を示すものの、積極的なドル買いは手控えられそうだ。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・16:30 カーニー英中銀総裁が金融安定報告書について会見
・18:00 ユーロ圏・10月マネーサプライ(前年比予想:+5.1%、9月:+5.1%)
・19:00 経済協力開発機構(OECD)が世界経済見通し公表
・22:00 ムニューシン米財務長官、ダドリーNY連銀総裁が米国債市場関連会議に出席
・22:30 米・10月卸売在庫速報値(前月比予想:+0.4%、9月:+0.3%)
・23:00 米・9月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.5%、8月:+0.7%)
・23:00 米・9月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+6.04%、8月:+5.92%)
・23:15 ダドリーNY連銀総裁が米国債市場関連会議であいさつ)
・24:00 米・11月消費者信頼感指数(予想:124.0、10月:125.9)
・24:00 米・11月リッチモンド連銀製造業指数(予想:14、10月:12)
・23:45 パウエル次期米FRB議長の承認公聴会(上院銀行委員会)
・24:15 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演(老齢層のための金融安全性)
・03:00 米財務省7年債入札(280億ドル)


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