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欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い展開か、北朝鮮制裁決議とハリケーン進路に注目


今日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い展開を予想したい。米朝対立が続くなか、北朝鮮が示唆していた弾道ミサイルの発射が確認できず、過度な懸念はいったん後退。ただ、米国に接近中の大型ハリケーンによる被害への警戒から、ドルの買い戻しは小幅にとどまろう。

北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐる米朝対立が続くなか、北朝鮮は9月9日の建国記念日に合わせ弾道ミサイルを発射するとの観測から、前週末は朝鮮半島有事を意識したリスク回避的な円買いが強まった。欧州中央銀行(ECB)が10月にも資産買い入れプログラム縮小を判断するとの見方によるユーロ買い・ドル売りの流れなどもあり、8日のNY市場でドル・円は昨年11月以来、10カ月ぶりの安値となる107円32銭まで一時下落した。しかし、週明けのアジア市場では、北朝鮮の挑発行為がみられなかったことで懸念は和らぎ、本邦勢が買い戻しを強め、ドルは108円台前半を中心とした値動きとなった。ただ、ある短期筋は「東アジア情勢への警戒は根強く、ドルの戻りのペースは鈍い」と指摘する。

こうしたなか、今晩は11日午後(日本時間12日未明)に予定される北朝鮮への国連安保理の協議が注目される。足元では追加制裁決議案の採決に向け、米国と制裁強化に消極的な中国とロシアとの交渉が続く。北朝鮮はこれに先立ち声明を発表し、米国をけん制しているが、追加制裁が全会一致で決議されれば、北朝鮮が反発するリスクを懸念した円買いになる可能性がある。

一方、大型ハリケーン「イルマ」はやや勢力を弱めたものの、今晩にもフロリダ州南部に上陸する見通し。また、新たに発生したハリケーン「ホセ」も「イルマ」との同様の進路をたどり、目先は米国本土に接近すると予測される。自然災害をにらんだ米国債買いで長期金利の低下が見込まれ、ドル売りになる可能性もある。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・02:00 米財務省3年債入札(240億ドル)
・国連安保理が米国提案の北朝鮮制裁決議を午後に採択予定




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