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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、米FRB議長のタカ派的見解に警戒


今日の欧米市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。「ロシアゲート」疑惑が再燃するなか、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言でタカ派寄りの見解が示されれば、ドル買いが強まりそうだ。また、カナダ中銀の利上げが予想され、カナダドル・円の上昇をきっかけにしたクロス円の上昇もドル・円を支援するとみられる。

前日の海外市場では、ブレイナードFRB理事の年内追加利上げへの慎重な見解が材料視されたほか、「ロシアゲート」疑惑が再燃し、ドルを押し下げた。トランプ大統領の長男であるドナルド・トランプ・ジュニア氏が選挙前にロシア人弁護士と接触したことは疑惑を裏付ける手がかりとして注目される。同氏は当時対立候補だったヒラリー・クリントン氏に関する有力情報を得られなかったとしているが、米国政治の先行き不透明感を警戒したドル売りは、なお続きそうだ。

一方、12日と13日は、イエレンFRB議長による半期に1度の議会証言が予定されている。FRBは6月13-14日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で2017-18年の年3回利上げペースやバランスシート縮小の着手など強気な金融正常化方針を示した。足元の経済指標はまだら模様だが、イエレン議長は来年2月の任期切れを控え、金利正常化の道筋をつけたい意向とみられ、タカ派寄りの見解を堅持する見通し。議会証言で追加利上げ観測が高まれば、ドル買いが入りやすいだろう。

また、23時のカナダ中銀の金融政策決定も材料視されそうだ。ポロズ総裁が6月末の欧州中央銀行(ECB)フォーラムで利上げに前向きな発言をしたことで、7年ぶりの利上げに注目が集まっている。カナダ中銀が市場の予想通り政策金利の0.25ポイント引き上げに踏み切った場合、ECBや英中銀による最近のタカ派寄りの見解も想起され、ユーロやポンドの買いにつながる可能性もあろう。ドル・円がクロス円に押し上げられる展開も想定しておきたい。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・3-5月ILO失業率(予想:4.6%、2-4月:4.6%)
・18:00 ユーロ圏・5月鉱工業生産(前月比予想:+1.0%、4月:+0.5%)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:+1.4%)
・23:00 カナダ中銀が政策金利発表(0.25ポイント引き上げ予想)
・23:00 イエレン米FRB議長証言(下院金融サービス委員会)
・02:00 米財務省10年債入札(200億ドル、リオープン)
・03:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・03:15 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁講演(経済見通しとバランスシート)



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