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欧米為替見通し:ドル・円は小じっかりの展開か、イベント・リスクの後退などで


今日の欧米外為市場では、ドル・円は小じっかりの値動きを予想したい。米連邦準備制度理事会(FRB)の6月利上げ観測と欧米イベント・リスクの後退で、ドル買い・円売りの流れが続く見通し。ただ、市場では113円半ば以上にドル売り圧力が観測されており、上昇は限定的となる可能性もある。

前週予定されていた米連邦公開市場委員会(FOMC)、米・4月雇用統計、フランス大統領選・決選投票といった重要イベントが波乱なく通過したことで、市場には安ど感が広がっている。足元では米FRBの6月利上げ観測からドルが買われやすいほか、欧州政治への懸念後退で円が売られる展開。ある市場筋は「短期的な不安材料はほぼ取り除かれた」としたうえで、ドル・円の当面の想定レンジについて「108-113円から110-115円に切り上げた」と話している。

こうしたなか、今晩は米国の経済指標の発表や地区連銀総裁など当局者の発言が、手がかり材料となりそうだ。前日発表された4月労働市場情勢指数(LMCI)に続き、23時の3月JOLT求人件数が高水準を維持すれば、FRBが指摘する労働市場の力強さが裏付けられよう。

また、FOMCで今年の投票権のあるカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(ハト派)やカプラン・ダラス連銀総裁(中立派)による金融政策に関する見解から、6月の利上げ実施に現実味が増せば、ドルは113円台で上昇基調を強める展開となるだろう。

なお、朴槿恵前大統領の罷免に伴う韓国の大統領選が注目されている。核やミサイルの開発を続ける北朝鮮に対する政策が争点の1つで、仮に強硬派の政権が発足した場合には朝鮮半島有事への懸念が再燃し、ドル買い・円売りを弱める材料になりうる。
(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・22:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
・23:00 米・3月JOLT求人件数(予想:572.5万件、2月:574.3万件)
・23:00 米・3月卸売在庫改定値(前月比予想:-0.1%、速報値:-0.1%)
・24:40 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁講演(金融政策関連)
・02:00 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演(ニューヨーク大学)
・02:00 米財務省3年債入札(240億ドル)
・05:15 カプラン米ダラス連銀総裁講演



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