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【FISCOソーシャルレポーター】個人ブロガー三竿郁夫氏:「オウンドメディア戦略の潮流」


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人ブロガー三竿郁夫氏(ブログ「JapanInside Thailand -真の日タイ連携を目指して- 」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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「オウンドメディア戦略の潮流」

ブランディング戦略の新潮流である“オウンドメディア”という言葉のもつ経営上の重要性を理解しているだろうか?オウンドメディア制作経験の豊富なappcookingによると、オウンドメディアを強力に推進する会社には、こんな結果がでてくるという。

1.広告(ペイドメディア)より効果的な宣伝となり、広告に依存する必要がなくなる。
2.社員がユーザー視点で表現することを継続して考え、その知識レベルが飛躍的に向上する。
3.キーワード・商品が効果的にブランディングされる。

オウンドメディア戦略で結果を出している会社をあげてみる。

・三越伊勢丹<3099>の「FASHION HEADLINE」は、「Fashion, Life, Design, Art,Beauty」等のカテゴリー分けし、魅力的なニュース記事を続々と掲載している。
・資生堂<4911>の「花椿」は、「偏愛!資生堂 オタクな逸品を紹介するリレーコラム」と題して、徹底してユーザーのストーリーをコラム形式で紹介する。
・サイボウズ<4776>の「サイボーズ式」は、副題が「新しい価値を生み出すチーム」のための、コラボレーションとITの情報、資生堂のようなユーザーの記事ではなく、社員の社内ストーリーから、ITビジネス特有のストーリーを魅力的な記事にしている。
・近畿大学の「Kindai Picks」、企業戦略とは違うが、いかに大学をよく知ってもらうかという視点から大学でも、オウンドメディアを利用した記事配信は、絶大な効果だ。
・コカコーラ<2579>の先駆的なオウンドメディア「コカコーラ・パーク」は、有名であったが昨年末にサイトを閉鎖した。その詳細は記述しないが、リピーターの確保が目的になって、運営を複雑にするとその運営費がかさむことにもなり、先駆者の実例の教訓としてその潜在的な危険性も理解する必要も有る。


オウンドメディア戦略を実行するにあたり重要なことは、
・ウェブ制作チームとは別に、オウンドメディアを運営する専任のチームを作ること。
・継続が命。閲覧者の反応をモニターしながら、閲覧者視点でだんだんとメディアのクオリティをあげていくこと。
・ユーザーや社員や閲覧者に、記事に書かれたストーリーから、なんらかの気づきを生ませること。
・成果はでてくるという強い思いとあきらめない体力が必要。

と専門家はいう。メディアサイト開始から、約半年で問い合わせの90%がオウンドメディアの記事がきっかけにいただいた会社の例もある。特にBtoCの事業会社の経営者は、広告戦略を見直しオウンドメディアの概念を経営戦略上の重要な柱として、いち早くチャレンジするべきだと思う。そんな時代になっている。さらに、海外に目を向けると、人気の日本の商品・日本の食・日本のライフ・日本の文化・日本の旅行等の情報を多言語化してオウンドメディアで配信して世界を折檻する会社が出てきてほしい。

執筆者名:三竿郁夫 IA工房代表
ブログ名: 「60歳からの情報録」 Japan Inside Thailand -真の日タイ連携を目指して



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