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欧米為替見通し:トルコリラ売り再開か、経済指標を睨んだ展開に


今日の欧米外為市場では、今日は主要国のほとんどがボクシングデーのため休場となるため、平常通り稼働するトルコ市場でリラの値動きを注目したい。年末休暇入りでドルが足踏み状態のため、リラは売り一服となっているが、今晩発表の経済指標が軟調なら目先の同国経済の不透明感から売りが再開する可能性があろう。

米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げスタンスを背景に、新興国通貨は全般的に売られやすい地合いのなか、特にトルコリラは今年7月15日に発生したクーデター未遂事件の影響で売り基調を強めている。11月の米大統領選以降は「トランプ・ラリー」でリラは最安値更新が続いた。トルコは経常赤字国で、通貨安はインフレ率の上昇に直結しやすい特徴がある。つまり、通貨安になるほどデメリットの方がメリットを上回り、実体経済への悪影響が意識されてさらに通貨安が進む悪循環に陥っているようだ。

実際、今月12日に発表された7-9月期国内総生産(GDP)はで前年比-1.8%と、実に7年ぶりのマイナスとなるなど経済の不透明感が広がっている。トルコ中銀は20日に開催した政策会合で、主要な政策金利の1週間物レポ金利と翌日物貸出金利を据え置いた。前回11月24日は予想に反し利上げに踏み切ったことから、12月20日の会合でも追加の引き上げが有力視されていた。12月の据え置きは、緩和的な金融政策で消費などをテコ入れしたいエルドアン政権への配慮とみられ、再びリラ売りが強まった。

ドル・トルコリラは11月上旬の3.1リラから一時3.6リラに急伸(リラは急落)。足元は3.5リラ付近でもみあう値動きが続いている。こうしたなか、今晩は20時半に12月実体経済信頼感指数、同設備稼働率が発表される。低調な内容となればさらに先行きの経済への懸念からリラ売りが強まる可能性があろう。


【今日の欧米市場の予定】
・20:30 トルコ12月実体経済信頼感指数(11月:107.6)
・20:30 トルコ12月設備稼働率(11月:76.4)
・クリスマス振替休日やボクシングデーで休場
・豪、NZ、香港、シンガポール、独、仏、英国、米国、カナダなど





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