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NYの視点:米10月消費者信頼感指数がQ4成長減速示唆、FRBの利上げ減速見通し


米コンファレンスボードが発表した10月消費者信頼感指数は102.5と、9月107.8から予想以上に低下し7月来で最低となった。

現況は9月から大幅に低下。下げ幅は昨年12月来で最大。18カ月ぶり低水準を記録。10−12月期の成長減速が示唆されていると、コンファレンスボードのチーフエコノミストは指摘した。さらに、期待指数の80割れで、景気後退リスクの上昇を示唆しているという。原油価格の下落とともに7月以来弱まりつつあったインフレ懸念は、食品や天然ガスの上昇で、再び強まった。一方で、消費者の家や自動車、家電購入意欲は依然強い。

■10月消費者信頼感指数:102.5(9月107.8、2021年111.6)
現況:138.9(150.2、145.5)
期待78.1(79.5、89.0)

ビジネス環境
良好17.5(20.7、18.3)
悪化24.0(20.9、25.7)
普通58.5(58.4、56.0)

雇用
十分45.2(49.2、54.8)
不十分42.1(39.7、34.2)
困難12.7(11.1、11.0)

6カ月後の予想
ビジネス環境
改善19.2(18.6、22.7)
悪化23.3(21.9、21.9)
不変57.5(59.5、55.4)
雇用
増加19.8(17.4、24.4)
減少20.8(17.8、18.7)
不変59.4(64.8、56.9)
所得
増加18.9(18.3、18.4)
減少15.1(13.8、11.2)
不変66.0(67.9、70.4)

米国経済の7割を消費が占めるため、消費者信頼感指数の低下で景気減速懸念が強まった。連邦準備制度理事会(FRB)が望んでいる需要の鈍化により今後インフレ圧力も弱まると期待される。同時に、FRBの利上げ減速の可能性も強まることになり、ドルの上昇を抑制。短期金融市場でもFRBの利上げ打ち止める水準が再び5%を割り込んだ。


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