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NYの視点:FRB高官、積極的な利上げでもソフトランディングに自信


3月生産者物価指数(PPI)の伸びが予想を上回り過去最大を記録し、インフレ高進のあらたな証拠となった。3月消費者物価(CPI)が前年比で1981年12月以降ほぼ40年ぶり最大を記録したことに続く。しかし、コアCPIは前月比で予想外に鈍化、前年比でも1982年8月以降40年ぶり最大の伸びを記録したものの、予想を下回ったため、インフレがピークに近いとの見方が浮上し始めた。

特に前月比での物価の動きに注目している連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事もCNBCとのインタビューで、、インフレはピークに達したとの認識で、今後、減速するとの見通しを再確認した。ただ、インフレを目標の2%に引き下げるため5月FOMCでの0.5%ポイントの利上げのみならず、6月、7月も同ペースで追加利上げの必要性を強調した。パンデミック以降、政府の支援策も加わり世帯の貯蓄が膨らんでいるため今後も消費の伸びに期待でき、経済が積極的な利上げに耐えうるに十分な程強く、高インフレに対処する良い機会だと訴えた。また、景気後退入りを回避できると自信を表明した。2022年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を有するブラード・セントルイス連銀総裁は、英フィナンシャルタイムズ氏とのインタビューで、緩やかな利上げでインフレが抑えられると思うのは「幻想」、との考えを示した。成長を抑制する水準まで利上げする必要性を強調し、やはり、5月FOMCでの50ベーシスポイントの利上げに続き、急速な引き締めが必要との考えを示している。

一方で、米銀大手のJPモルガン銀のダイモンCEOは異例の不透明感が高く、経済に悲観的な見通しを示している。

FRB高官は総じて経済に楽観的。高インフレに対処する積極的な引き締めでも経済が耐えうるとの見方で、景気後退入りを回避するソフトランディングが可能との考えが主流なようだ。ドルの上昇を当面支える可能性がある。

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