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ドル/円は110円台回復に向かうか注目 住信SBIネット銀行(三井智映子)


皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子です。まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。

先週のNY株式市場もナスダックで6週続伸となるなど、米主要株価指数は揃って過去最高値を更新しています。東京市場でも日経平均が連日年初来高値を更新し、昨年10月ぶりに終値で2万3千円を回復しています。市場がリスクオンの流れに本格的に変わってきたように感じられますね。

先週は米中通商協議の進展へ期待が高まりました。トランプ政権が中国への関税措置の一部撤回を検討していることが報じられたのちに、『先週7日には部分合意文書の両国首脳による署名を経て、段階的に関税引下げの合意』と報じられ、投資家心理の改善につながったようです。一方で米政権内に強い反対論があることが懸念材料となったほか、トランプ大統領が中国との段階的な関税措置の撤廃には依然合意していないと週末に述べており、まだまだ予断を許さない状況が続きそうです。

さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。

まずレポートでは東京市場について『先週末10日には祝賀御列の儀(天皇即位パレード)が行われ、週明け11日の日経平均株価は祝賀ムードを背景に上昇基調継続が期待されます』と伝えています。

ドル/円の動きについては、先週の109円前半から半ばを中心に推移していた背景に、米長期金利の上昇などからみられる『12月FOMCの追加利下げ観測を一蹴する展開』が『ドル/円の下押し圧力の緩和に大きく寄与する流れ』があったのではと分析しています。

この流れは今週も継続するのではと推察しており、『米中通商交渉を巡る更なる進展が報じられた場合には110円台を伺う場面があるか、110円台回復への足掛かりを固める週となるかもしれません』と伝えています。

今週の米国経済指標としては、『13日の米10月消費者物価指数のほか、13日と14日のパウエルFRB議長の議会証言、さらには15日の米10月小売売上高』にレポートでは注目しています。

議会証言については、『パウエルFRB議長は先のFOMC会見で示した考え方から目立った変更もないと思われ、債券・株式市場への影響も限定的になると思われます』との見解を示しています。また、小売売上高に関しては『NY株式市場が史上最高値を更新している好調な流れに加え、低失業率を反映して前月からの改善が見込まれています』と伝えています。

また今週も『引き続き米中通商交渉を巡る部分合意に向けた両首脳による署名の日程等が明らかになるか交渉進展の行方』に注目が向けられる週となりそうです。

欧州経済指標では、特に14日に発表されるドイツ7-9月期GDPについて、『前期のマイナス成長に続き2四半期連続のマイナス成長となるか、ゼロ成長に留まるかユーロの反応が注目されます』と伝えています。

ブレグジットについては、『総選挙の立候補者の受付が16日に締め切られ、世論調査の動向とともに7-9月期GDP(11日)の数値に対するポンドの反応が徐々に高まるものと予想されます』と考察しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子




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