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英EU離脱問題や米中通商交渉の進展を注視 住信SBIネット銀行(三井智映子)


皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター三井智映子です。まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。

先週は、海外メディアが「米中当局者、貿易合意に向けた問題の大半を解消」などと報じたことや、米中通商交渉が最終局面に入り、トランプ大統領が「米国と中国が今後4週間以内に通商交渉で合意することを目指している」と述べたと伝えられるなど、米中通商交渉進展への期待が高まるほか、中国国家統計局が31日発表した3月の製造業PMIが50.5と節目の50を上回ったことなどから、リスクオンの流れが継続しました。

3月米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を上回る19.6万増となり、2月の悪い結果は一過性と、米景気の減速懸念が緩和、好調が継続しているとの判断につながりました。英国の欧州連合(EU)離脱への様子見ムードもあったようですが、週間では米主要3指数揃って大幅続伸しました。また、上昇基調のNY原油先物相場が約5ヵ月ぶりの高値を付けました。日経平均は週間で+602円と大幅反発となりました。

さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。

まずレポートでは米3月雇用統計の結果について、『2月の就業者数の鈍化が悪天候による一時的要因であることが確認され、景気後退懸念が後退した一方、インフレ期待が上昇しづらい状況を確認する結果となりました』と分析しています。

米中通商交渉については、『ドル/円は底堅さと上値の重さとの狭間の中で、米中通商交渉合意への期待も継続、今週も米中通商交渉合意へ一段の前進が見られるか、米中首脳会談の日程が具体的に示されることになるか注目』との見解です。また、足元で米国の景気減速懸念が緩和されたことで『ドル/円は112円台の回復を目指して一段高となる可能性もあるかもしれません』と伝えています。

長期化で混迷する英EU離脱問題の期限が4月12日に迫っていますが、『4月10日には英EU離脱問題を巡りEU首脳会議が臨時開催されるだけに、それまでの英メイ首相が議会の意見集約を取りまとめることが出来るのか、英EU離脱期限(4月12日)の延長を巡る英国とEU首脳らとの交渉の行方を含め動向が注目されます』とレポートでは紐解いています。

英国が合意無き離脱を選択するのか、長期的な期限延長を選択するのか、ポンドの動向も含めて英国の選択には引き続き注目でしょう。また、冴えない経済指標の続くユーロ圏では、10日開催のECB理事会にも注目です。

一方、米市場については、『3月消費者物価指数やFOMC議事要旨の公表も控えており米債券市場の反応も注目されます。対欧州通貨を中心にドル高基調に弾みを付けるのか、さらに米消費者物価指数やFOMC議事要旨などドルの方向性を大きく左右する可能性があります』と分析しています。

また、『今週末には米大手銀行の1-3月期決算を皮切りに米主要企業の決算発表が始まるほか、今週のイベントや米中通商交渉において米中首脳会談の行方が具体的に示されることになれば、NYダウが昨年10月に付けた史上最高値(26,951ドル、ザラ場高値)を更新する可能性もあり、リスク選好の流れを一段と高めることにつながるだけにNY株式市場の動向も注目されます』との見解となっています。

そのほかレポートでは、『11日に発表される中国3月消費者物価、生産者物価指数や12日発表の中国3月貿易収支に対する上海株や豪ドル、NZドルなどオセアニア通貨の反応が注目されます』と伝えるほか、11日から12日のG20や、12日から14日のIMF・世銀総会にも注目と伝えています。

今週もチェックすべきことが盛りだくさんですね。頑張ってまいりましょう。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子




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