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ゼロからわかる先物・オプション取引入門(21)イールドカーブで相場の流れを見極める!(三井智映子)


皆さま、こんにちは。フィスコマーケットレポーターの三井智映子です。今回は「イールドカーブと相場の流れ」についてお伝えします。

○今までのおさらい ~4つのサイクルから相場の流れをつかむ~

相場には金融相場、業績相場、逆金融相場、逆業績相場という4つのサイクルがあります。この流れを押さえていただければ、中長期の投資でご自身が判断する材料となると思いますので覚えていただけると嬉しいです。一応おさらいしておきましょう!

金融相場は、不景気の時に「このままではまずい!」と政府や中央銀行が金融緩和や公共投資などの対策を行った結果、株価が上昇します。今の日本はこの相場にあたります。

業績相場は、企業業績が主導する相場で、政府や中央銀行の金融政策の効果が出てきて企業業績が良くなってくることから株価がさらに上がります。一般に金融相場のあとに業績相場が続くとされています。今のアメリカの相場にあたります。

逆金融相場では、業績相場が続くと「バブルになっちゃうかも!引き締めなきゃ!」という意識から、政府や中央銀行が利上げなど金融引き締め政策をします。その結果、市場から資金が引き上げられ、株価の下落が始まります。まだ好景気感はあるので個人消費は良好でも株価は下がってきます。

逆業績相場では、政府や中央銀行の金融引き締め政策で企業業績が悪くなってきて景気も後退します。株価も下がります。

○相場の流れを見極めるために、「イールドカーブ」をチェック!

私はこれら4つの相場の流れを見極めるために、イールドカーブをチェックしています。「イールドカーブ」とは縦軸に金利、横軸に期間をとった利回り曲線のことです。

イールドカーブには、「順イールドカーブ」と「逆イールドカーブ」があります。「順イールドカーブ」は、長期金利が短期金利を上回った状態のことを指し、曲線は右肩上がりになります。一方、「逆イールドカーブ」では短期金利が長期金利を上回り、右肩下がりの曲線になります。また、長期金利と短期金利の差が大きくなり、「順イールドカーブ」の右肩上がりの傾きがさらに急になることを「スティープニング」(スティープ化)といいます。

日本は「順イールドカーブ」で、金利が上昇する中でスティープニングしています。これを「ベアスティープニング」といいます。私はこれを見て、金融相場を表していると考えます。そのため日本はこれから業績相場に入ると見極め、まだ株価の上昇が見込めるのではないかと判断するわけです。

スティープニングとは反対に、短期金利と長期金利の差が小さくなり、曲線の傾きが緩やかになることを「フラットニング」(フラット化)といいます。業績相場であるアメリカでは、利上げが行われており、順イールドカーブではあるものの、曲線がフラットになってきています。これを「ベアフラットニング」といいます。これが逆イールドになると逆金融相場になっていくため、今月15日に米ダラス地区連銀のカプラン総裁は米国のイールドカーブを注視しており、逆イールドになった場合は懸念に値するとしています。

○まずは、日経225先物やTOPIXの先物取引からスタートしてみては?

「日本株にチャンスがありそうなのはわかったけれど、個別株だとどれが上がるのかわからない」「日経平均上昇!というニュースを自分の利益に変えたい!」という方は、日経225先物やTOPIXの先物取引からスタートしてみてはいかがでしょうか?

日経225/TOPIXの先物には「ラージ」とその10分の1のサイズの「ミニ」があります。先物取引は上級者向けの取引だと思っている方もいらっしゃいますが、実は初心者でも始めやすい取引なのではないでしょうか。取引金額全額を用意しなくてもいいので少額から始めることができますし、指数に連動しているので情報を得やすいのです。この連載を通して先物を始めてみたいな、と思っていただけたら嬉しいです。

なお先物・オプション取引を行うには、証券会社に口座を開設する必要があります。お得に取引をしたい方にはオンライン取引のできる証券会社がおススメ!オンライン取引は、PCやスマホから誰でもカンタンに取引することができ、手数料が安いのが特徴です。手数料は利益に直結するので重視したいところですよね。価格.comによる証券会社別の日経225先物手数料比較ランキング(2018年6月時点)を見てみると、第1位は日産証券、第2位はライブスター証券、第3位はカブドットコム証券となっています。オンライン証券会社選びの参考にしてみてください。

また証券会社によってはプレゼントなどのキャンペーンを実施している会社もあるので併せてチェックしてみてくださいね。

「ゼロからわかる先物・オプション取引入門」は、三井智映子の見解でコメントしています。


フィスコマーケットレポーター 三井智映子




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