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ゼロからわかる先物・オプション取引入門(13)金融相場って?相場の流れを捉えよう(三井智映子)


皆さま、こんにちは。フィスコマーケットレポーターの三井智映子です。前回は「金融緩和」についてお伝えしましたね。今回は「相場の流れ」についてお伝えしたいと思います。

アベノミクス、大規模金融緩和から株価は上昇局面に突入し、「金融相場」がスタートしました。この「金融相場」というのが、株価の大きな流れをつかむ大きなポイントになります。

〇株式相場の4つのサイクル

株式相場には金融相場、業績相場、逆金融相場、逆業績相場という主に4つの大きな相場局面のサイクルがあります。

金融相場は不景気の時に「このままではまずい!」と政府や中央銀行が金融緩和や公共投資などの対策を行った結果、金利の低下や余剰資金の発生などで投資対象としての株式の魅力が相対的に上昇し、株価が上昇する相場のことです。

次に、業績相場は企業業績が主導する相場で、業績の伸長している企業への投資を背景に株価が上昇します。一般に金融相場のあとに業績相場が続くとされています。

逆金融相場では、業績相場が続くと「バブルになっちゃうかも!引き締めなきゃ!」という意識から政府や中央銀行が利上げなどの金融引き締め政策を行った結果、市場から資金が引き上げられ、株価の下落が始まります。まだ好景気感はあるので個人消費は良好でも株価は下がってきます。

逆業績相場では政府や中央銀行の金融引き締め政策で企業業績が悪くなってきて景気も後退します。当然株価も下がります。

大まかにこれら4つの相場が繰り返されているといわれています。

〇今は何相場なの?

現時点では、日本ではアベノミクスから始まった金融相場が継続していると考えられます。企業業績も本格的に上がってきており、日本企業の売上高や経常利益は過去最高の水準といえます。世界的な景気拡大の中、金利は低水準で安定しており、株と債券がともに高くなっていますね。金融相場に業績相場が重なるという特異な現象であると伝える識者もいますが、私はまもなく業績相場に移行するのではないかなと感じています。

一方、アメリカでは現在、利上げが行われ始めています。世界的な株高の背景には、景気が良いのに本来上昇するはずの金利が低金利政策によって上がらず、物価や賃金の上昇も抑えられていることがありそうです。とはいえ上昇局面といってもその中で上げ下げ、つまり調整する局面はあります。調整局面である今が買いチャンスかもしれません。

〇どの銘柄を買うか悩んだときは

買いチャンス、といっても相場の大きな流れの中でどの銘柄を選べばいいのかと悩む方もいっらっしゃいますよね。そういう場合は株価指数先物取引を検討してみるのも一考かもしれません。

日経225先物、TOPIX先物などの株価指数先物取引の場合、株式取引に比べ選択肢が限られているため銘柄を選ぶのがとても容易です。「先物」というと難易度が高いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、株式投資をしているほとんどの方がチェックしているであろう日経平均株価やTOPIXの動きに価格が連動しているので、日経平均が上がるのでは、という局面などにはわかりやすくて良いかもしれません。

なお先物・オプション取引を行うには、証券会社に口座を開設する必要があります。お得に取引をしたい方にはオンライン取引のできる証券会社がおススメ!オンライン取引は、PCやスマホから誰でもカンタンに取引することができ、手数料が安いのが特徴です。手数料は利益に直結するので重視したいところですよね。価格.comによる証券会社別の日経225先物手数料比較ランキング(2018年2月末時点)を見てみると、第1位は日産証券、第2位はライブスター証券、第3位はカブドットコム証券となっています。オンライン証券会社選びの参考にしてみてください。また証券会社によってはプレゼントなどのキャンペーンを実施している会社もあるので併せてチェックしてみてくださいね。

「ゼロからわかる先物・オプション取引入門」は、三井智映子の見解でコメントしています。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子




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