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自分で決めたルールは厳守。無駄な取引はしない。レバレッジは低く抑えて



■決めた時間のみトレードに集中する

エムトレ 兼業トレーダーの方はトレードする時間が限られている。限られた時間に集中してトレードをするのか?
新山 そうです。そのほうが絶対にいい。自身が決めた時間帯でチャンスがこなければ、取引はしないで、もう寝る。そうすることで、無駄な損を防ぐことができる。
エムトレ よく「ポジポジ病」とネットなどで話題になる。しかし、持たない時間を持つ、待つも投資ということが大事だ。
新山 人間の集中力はそんなに持たない。この時間までと決めたら、サクッと割り切る。割り切れないと、仕事中も相場のことが気になり、どっちつかずの結果になってしまう。というのが今までの経験上から言える。
エムトレ トレードを見送るか、見送らないかはけっこう、取引の上で大きな要素。
新山 適切なタイミングがくるまで待てるかどうか。私の場合、ポジションを保有している時間よりも、待っている時間のほうが長い。

■メンタルコントロールも重要

エムトレ それができるようなったのはいつか?
新山 けっこう時間がかかっている。まず、時間がきたから取引は終了ということを、自分の脳に覚え込ませるにはどうしたらいいかを考えた。次に、決めた時間以外で行った負けトレードを洗い出した。それが貯まってくると、やっぱり、決められた時間で取引をしないとダメ、ということが、脳に刷り込まれていく。
エムトレ メンタルコントロールが重要だ。
新山 メンタルがコントロールできて、基本的なことがわかり、負けないようになってきて、さらに、利益を伸ばすにはどうすればよいか、となった段階でテクニカル指標を勉強すると、利益を出しやすい環境をつくることができるし、安定して利益を伸ばすことが可能となる。
エムトレ 自分との戦いだ。
新山 決めた時間外で取り引きしたくなるので、その時間外はチャートを見ない。スマホにはFXアプリはインストールしないといったルールを決めると良い。
エムトレ メリハリが大事だ。
新山 最大の損失を出したのは、2008年8月からのリーマンショックの時である。FXを始めた頃は円安相場で円高トレンドを知らなかったこともあって、何百万を失った。しかし、責任転嫁や誰も責めることはできない。投資はすべて自己責任だ。このような状況下では、如何に早く立ち直るか、が大切だ。差し当たり、自分は気持ちの切り替えが早いほうなので、その後の円安相場に乗ることができた。

■AOと移動平均線を使う

エムトレ テクニカル指標はどんなものを使っている?
新山 売買シグナルがしっかり出て、ダマシの少ないものだ。デイトレなら15分足や1時間足を見れば良いが、スイングの場合は、2年から3年前にどんな動きをしていたのかを確認して、そのテクニカル指標を採用するとうまくいく。さらに、長期で持ちたい方は過去10年の動きを見ると良いと思う。因みに、私は「AO(AcceleratorOscillator)」というテクニカル指標を使っている。単純に言えば、緑と赤のグラフだ。緑が買いサイン、赤が売りサイン。移動平均線もプラスして、ゴールデンクロスになったら買い。テクニカル指標は、トレンド系とオシレータ系の組み合わせ(併用)が大切。
エムトレ 画面はシンプル?
新山 移動平均線とAOだけなので、画面はシンプルだ。長い時間足(週足、日足)で大きなトレンドを判断する。その判断によって、今日のトレード戦略を考える。
エムトレ 戦略を考えるのは朝?
新山 起きて、一番最初にチャートを見て、その日のトレンドを判断する。
エムトレ メインのトレードの時間は?
新山 短期の場合は日中。スイングで持つ場合は、日足ベースでトレンドが変わったタイミングでエントリーするのでNYクローズでエントリーする時が多い。
エムトレ 短期、長期を織り交ぜてのトレードか?
新山 スイングでひとつポジションを持って、それを育てつつ、短期でひとつのポジションを持ち、それを回転していく場合が多い。
取引をする通貨ペアは、「米ドル/円」といったクロス円が多い。たまにやるのが「ユーロ/米ドル」。そして、豪ドルやNZドルの状況を判断するために、「豪ドル/NZドル」の値動きも見ている。マニアックな通貨ペアは値動きが大きい傾向にあるので、利益が出しやすいと思っている方もいるかと思うが、そういった通貨ペアは取引参加者が少ない傾向にあるので、テクニカル指標が通用しなかったり、だましが多く出たりして取引し辛い。それに比べ、主要通貨は取引参加者も多いので、テクニカル指標がしっかりと効く。自分がFXを教えている生徒さんには、「米ドル/円」で3カ月勝てなければ、他の通貨ペアはいっさいやるな、と釘を刺している。

■レバレッジは5倍まで

エムトレ リスク管理は?
新山 たとえば、1日の稼ぎの目標を決めたら、その目標を達成できそうな通貨ペアを選んで取引をすれば、無駄な損失も省ける。
エムトレ レバレッジ25倍は高い? 低い?
新山 高い。レバレッジは高くても5倍程度が良い。ハイレバで取引しなければ達成できない目標は現実的な目標ではない証拠。大ケガをする前に考え直したほうが良い。
エムトレ そんなにみんなハイレバでやりたいのか。ハイレバで取引をして、一財産築いた人はいない。
新山 なくなってもいいお金なら、ハイレバでやってもいい。100万円の証拠金でレバレッジ1倍で取引をしたとしても、毎月10%ずつコンスタントに利益を上げれば、約4年程度で1億円になる。1日の目標値で言えば、平均50Pips。レバレッジ2倍なら25Pipsを積み上げていくだけで、およそ4年後には1億達成となる。目標が1億以下なら、さらに早い段階で目標を達成することが可能である。欲張らず、コツコツが、一番だ。

■会社選びはいろいろ試すことが必要

エムトレ 会社選びはどうしたらいいか?
新山 まず、デイトレメインならば、スプレッドは広いよりも狭いほうがいい。FX会社によっては、取引ごとにポイントがもらえるところもある。他社と比べて、付加価値のある会社を選ぶと、お得感がある。スイングトレードがメインなら、スプレッドはさほど気にしなくても良いと思うので、スプレッドよりも分析ツールを重視して、MT4を提供している口座が良いかと思う。
エムトレ 何社でトレードを?
新山 自分の使っている『AO』は国内の口座だとなかなか見当たらないので、MT4を提供している海外のFX会社で取引している。もちろん、国内の口座も持っている。たまに国内のFX会社で短期取引をすると、スプレッドの狭さにびっくりする。ただ、MT4を使える会社が国内は少ない。MT4を使い慣れているので、基本的にはMT4で取引を行っている。
エムトレ 国内でMT4を使えるのは数社に絞られる。これからFXを始める人はいろいろ試してみて、どこにするか決めればいい。
新山 分析はMT4、実際に取引をするのは、スプレッドの狭い国内のFX会社という話はよく聞く。
エムトレ それはありえる話だ。
2016年8月、新山さんは『コンビニ店員だけど、FXで日給20万円の人生イージーモードになった話』(ぱる出版)を出版した。現在、3刷りと売れ行きは好調だ。コンビニで働きながら、FXを行っていたときの体験談だが綴られているので、兼業トレーダーには参考になる。さらに、新山さんが勧めるのは、いきなりトレードを始めるのではなく、まず初めにチャートやテクニカル指標の本を1冊、ファンダメンタルズの本を1冊読んでから、取引に臨めば、知識がある分、わかりやすいのではないかという。
新山さんが勤めるヘッジファンドバンキングは、設立4年目の若い会社だが、金融出身のプロが揃っている。FX取引で世界一周を果たした猛者や、FXが個人に開放される前から為替に取り組んできたベテランとか、そうそうたるメンバーが揃っている。そのなかで、まったく金融畑出身ではない新山さんのような方もいる。働きながらFXをやってきただけに、兼業トレーダーの気持ちがよくわかる。そのため、的確なアドバイスができると、自信を持っている。



【ニュース提供・エムトレ】




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