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米インフレ見通しは有力な手掛かり材料に


 13日の欧米市場でドル・円は110円前後でもみあう展開となったが、この日発表された5月米生産者物価コア指数が市場予想を上回ったことを受けて、ドル買いがやや優勢となる場面があった。本日14日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.25ポイントの追加利上げが決定されることは確実視されているが、市場関係者の間ではインフレ見通しに対する注目度が高い。14日に発表される5月消費者物価指数は参考指標になるとみられており、コアインフレ率は前年比+1.9%で4月実績と同水準になると予想されている。

 5月のコアインフレ率は節目の2%を下回る見込みだが、コアインフレ率がさらに鈍化した場合、FOMCが重視するコアPCE価格指数の伸びも鈍化する可能性がある。5月消費者物価コア指数が市場予想を下回った場合、インフレ鈍化を想定したリスク回避的なドル売りがやや強まるとみられている。同時発表の5月米小売売上高は重要指標だが、前月比0.0%と予想されており、予想通りの場合はドル買い材料にはなりにくいとみられている。


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