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新光電工、遠藤照明、東和薬品など



<4553> 東和薬品 3060 -335急落。前日に業績予想の上方修正、上半期営業益は従来の84.1億円から103.1億円、前年同期比15.7%増に、通期では174億円から193億円、前期比3.1%減にそれぞれ引き上げた。研究開発費など販管費の消化が遅れていることなどが引き上げの背景。ただ、第1四半期営業益は60.8億円で前年同期比33.7%増の水準であり、業績上振れ期待から株価も上昇していたため、短期的な出尽くし感が優勢となった。

<6932> 遠藤照明 1078 -149急落で下落率トップ。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来の12億円から16億円、前年同期比3.6倍の水準にまで引き上げた。国内市場において商業施設の投資需要が想定よりも回復したこと、英国での販売が堅調に推移していることなどが背景。ただ、第1四半期が10.1億円と高水準であったことから、今回の修正幅にはサプライズが乏しく、目先の出尽くし感が優勢となっているようだ。

<6804> ホシデン 1105 +81大幅続伸。前日に業績予想の修正を発表、上半期営業利益は従来の51億円から65億円、前年同期比25.8%増に引き上げ、一転して増益見通しとした。売上高は下方修正となっているが、移動体通信関連向けや健康機器関連向けの売上が想定より伸長、一時的に高収益の製品の受注があったことなどで収益率が上昇した。収益の上振れ期待は高かったとみられるが、目先は通期計画の上方修正なども意識される展開に。

<9101> 郵船 7740 -340大幅反落。本日は海運株が全面安、業種別下落率のトップになっている。バルチック指数の下落が売り材料とされているもよう。前日のバルチック指数は前日比4.72%の下落、一昨日も3.5%の下落となっていた。10月7日の高値水準からは28.2%の下落水準で、足元では下落ピッチが再度強まる格好に。市況上昇がけん引役となっていた海運株の業績ピークアウトなども意識されてきているもよう。

<6305> 日立建機 3715 +245大幅続伸。前日に上半期決算を発表、調整後営業益は381億円で前年同期比3.5倍に拡大。111億円の特殊要因計上もあったが、中国以外の全ての主要地域で建械ビジネスが回復基調にあり、大幅増益決算に。また、通期予想は従来の620億円から740億円、前期比2.3倍に引き上げだが、想定為替レートなどから依然保守的との見方も。中国景気減速への懸念もあったとみられ、想定以上の好決算を受けて買い安心感に。

<6988> 日東電 8710 +590大幅続伸。前日に7-9月期決算を発表。営業益は431億円で前年同期比72.9%増、市場予想を100億円程度上振れる着地になった。核酸医薬のCMOなどが上振れを牽引した。
通期計画は従来の1050億円から1260億円、前期比34.3%増に上方修正、市場コンセンサスを100億円程度上振れ。ライフサイエンス事業が想定以上に成長し、来年度のディスプレイ材料の伸び悩みによる業績懸念も後退する方向に。

<7309> シマノ 32600 +2460急伸。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は371億円で前年同期比44.6%増益、市場予想を60億円程度上振れている。欧米での強い需要を背景とした自転車部品の売上拡大が好業績の背景に。通期予想は7月27日に続いての上方修正、営業利益は1245億円から1355億円、前期比63.8%増に引き上げ。市場コンセンサスは1280億円程度であった。想定以上の業績モメンタムを好感する動きが優勢に。

<6967> 新光電工 4445 +575急伸。前日に7-9月期決算を発表、営業利益は162億円で前年同期比4.6倍、市場予想を30億円程度上振れている。また、通期計画を上方修正、従来予想の406億円から594億円にまで引き上げ。市場コンセンサスは450億円程度の水準であった。主力のFCパッケージの伸長などが背景とみられる。第1四半期決算時には、実質的に下半期計画は下方修正の形になっていたため、大幅上方修正にはポジティブなサプライズ。

<7751> キヤノン 2566.5 -160.5大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は587億円で前年同期比3.1倍となったが、4-6月期の773億円から水準は低下、市場予想も90億円程度下回った。
また、通期予想は従来の2830億円から2720億円に下方修正、修正幅は限定的であるが、円安による上振れへの期待も残っていただけに、下振れがネガティブなインパクトにつながっているようだ。年間配当金計画は据え置いている。

<6594> 日本電産 12225 -365反落。前日に7-9月期決算を発表、営業益は456億円で前年同期比10.3%増、市場予想は20億円弱下振れる。通期予想は従来の1800億円から1900億円に上方修正、為替前提など保守的な前提とみられるが、上方修正値の水準はややコンセンサスに未達。EVトラクションモータの販売見通し引き上げなどポジティブな見方もあるが、決算期待の高い銘柄でもあり、サプライズの乏しい決算を受けて出尽くし感が先行。

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