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節目の27500円に接近でリバウンド機運は高まりやすい


 9日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。8日の米国市場はNYダウが371ドル高だった。企業決算を好感した買いが先行したほか、新型コロナ変異株「オミクロン」はピークをつけた可能性などから春に向けて経済活動の再開が一段と進むとの期待に、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では半導体・同製造装置、ヘルスケア機器・サービスが上昇した一方、エネルギーが下落した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の27395円。円相場は1ドル115円50銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国ではバイオ薬のアムジェンが大幅高でNYダウをけん引する格好となったが、米長期金利が上昇するなかにおいてもハイテク株が買い直されていることは、指数インパクトの大きい値がさ株の反発に繋がりそうだ。また、ソフトバンクG<9984>は決算を受けてPTSでは弱い動きを見せていたものの、ADR市場では小じっかりだったこともあり、指数の下支えとなる可能性も期待されるところ。

 ただし、1月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることから積極的に上値を買う動きは限られると見られ、売り方のポジション調整に伴う動きが中心になりそうだ。とはいえ、足元で日経平均の27000円水準での底堅さが目立つ一方で、節目の27500円に接近してくることにより、リバウンド機運は高まりやすく、押し目買い意欲は強そうだ。マーケットが落ち着きを見せてくるようだと、良好な決算ながらも売り込まれていた銘柄などへは見直す動きも意識されよう。

 また、調整が続くマザーズなど新興市場の中小型株についても、米ハイテク株の上昇が支援材料になる可能性もあり、調整トレンドは脱せないとしても自律反発の動きは意識されそうだ。もっとも、足元でNT倍率は低下傾向にあるため、基本的にはグロースからバリューへのシフトの可能性が高いほか、3月期末を見越した配当志向の物色も引き続き強まりやすいこともバリューに向わせやすいだろう。
<AK>
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