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利食い先行も押し目買い意欲は徐々に高まる


 13日の日本株市場は、前日の大幅上昇の反動は意識されやすく、利食い先行の動きとなりそうだが、押し目買い意欲は強そうだ。12日の米国市場ではNYダウが38ドル高だった。12月消費者物価指数(CPI)が前年比で40年ぶり最大の伸びを記録したが、一部で物価上昇ペースの鈍化も見られ、金利の上昇が一段落したことからハイテク株が買われた。ただし、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で全米の経済活動の緩やかな拡大継続が確認されたものの、見通しに鈍化の兆しが報告されたことから、引けにかけては上げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円安の28650円。円相場は1ドル114円60銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から利食い先行となろうが、米国についてはパウエルFRB議長の公聴会や12月CPIと無難に通過してきており、インフレ加速から先回り的に上昇していた長期金利は落ち着きを見せている。引き続き米国の経済指標の発表は続くものの、これらを通過することでアク抜けの動きも意識されてくる展開が期待されてくる可能性はありそうだ。VIX指数は17.62に低下しており、リスクオンの動きとしてショートは仕掛けづらい一方で、押し目買い意欲は高まってくることが見込まれる。

 また、日経平均は一気に25日線を突破し、75日線を捉えてきた。75日線水準では強弱感が対立しそうだが、この抵抗線をクリアしてくるようだと、直近の大幅下落に対するショートカバーの動きが一段と強まる可能性はありそうだ。一方で、25日線水準での底固めを意識しつつ、28500円水準に接近する場面においては、その後のカバーを想定した押し目狙いのスタンスと見ておきたい。

 そのほか、ようやくマザーズ指数は底入れ感が意識されてきた。トレンドは弱いものの直近IPO銘柄などを見直す動きも見られてきており、需給整理は一巡した可能性はありそうだ。過剰に売り込まれている銘柄は多く、慎重姿勢は崩せないものの、リバウンド余地は大きくなりそうである。
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