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下値の堅さが意識される場面においては、押し目待ちの買いなども意識


 13日の日本株市場は米株安の流れから売りが先行することになろうが、その後は底堅さが意識されよう。12日の米国市場ではNYダウが317ドル安だった。新型コロナウイルス感染者が連日急増、コロナによる入院患者数も2日連日過去最多にのぼり、景気回復に影響するとの懸念が高まった。シカゴ市長が市民に外出を控えるよう勧告を出すと引けにかけて下げ幅を広げる展開。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の25280円。円相場は1ドル105円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行のスタートとなろう。ただし、日経平均は25000円をキープすることにより、引き続き同水準が支持線として意識されやすい。新型コロナウイルス感染症の拡大が重荷となろうが、急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されていたこともあり、上値追いが慎重となることは想定内。一方で下値の堅さが意識される場面においては、押し目待ちの買いなども意識されそうである。

 また、オプションSQ値が下で決まる可能性があるため、これが寄り付き後の支持線として意識されやすいところであろう。また、本日は決算ピークとなるが、これで一巡することから来週以降は改めて業績内容を手掛かりとした見直しの流れも意識されやすいところである。また、物色についても新型コロナウイルス感染症の拡大により、マスク関連などコロナ感染の初期段階で手掛けられていた銘柄などへの物色もみられている。ピーク形成後は急騰部分が消滅している銘柄も多く、値ごろ感からも短期的な値幅取り妙味はありそうである。

 そのほか、直近でバリュー株へのシフトがみられたが、コロナ感染拡大によって再びグロース優位の展開になりそうだ。中小型株においてもデジタル関連などは大きく調整をみせていたこともあり、仕切り直しのスタンスといったところ。日経平均は急ピッチの上昇に対する反動も大きくなりがちであるが、グローバル観点ではアウトパフォームしてきていることもあり、海外勢においてはウエートを引き上げておきたいところであるため、下値の堅さは意識されやすいだろう。VIX指数も低位で推移しており、リスクオフムードは高まらないとみておきたい。


<AK>

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