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買い一巡後は日米イベント見極めへ


 21日の日本株市場は米株高の流れを受けて買い先行となろうが、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開が意識されそうだ。20日の米国市場は、米中貿易摩擦の懸念が後退しているほか、フィラデルフィア連銀製造業景況感指数が予想を上振れたことが好感され、NYダウは250ドル超の上昇となった。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比220円高の23680円となり、朝方はこれにサヤ寄せする格好となろう。円相場は1ドル112円40銭台で推移している。また、マイクロン・テクノロジーが取引終了後に公表した第4四半期(6-8月)決算は、収益ともにアナリスト予想を上回った。データセンターやスマートフォンのメモリーチップ需要が追い風となっており、時間外で上昇していることも支援材料になろう。

 また、昨日は自民党総裁選で安倍総裁の3選圧勝が伝わった直後に日経平均は高値を付けるものの、その後当日の安値を付ける局面もみられるなど、結果を受けた乱高下がみられた。先物市場で敏感に反応した格好だが、一先ず想定通りの結果となり、短期筋の仕掛け的な動きといったところであろう。政権安定が意識されるほか、来年10月には消費増税が予定されるなか、着実な実施に向けての経済テコ入れ策などへの期待感が高まりやすいところである。

 とは言え、トランプ米大統領との首脳会談のほか、茂木経済再生担当相は、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表との日米通商協議(FFR)が控えており、これを見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすい。また、3連休を控えていることから、積極的な売買も期待しづらいところである。先物市場ではTOPIX型に海外勢の買い越しが目立っており、NT修正に伴うTOPIX型優位のほか、相対的に出遅れている銘柄への買い戻しが中心になりそうだ。

 その他、マザーズ、JASDAQともに下落となるなど、そーせい<4565>が連日でストップ安となる中、引き続き需給懸念が根強い状況である。ただし、ゲーム関連の一角など、個別に動意付く銘柄も散見されており、そーせいの完全合致の寄り付きによる、アク抜け待ちといったところであろう。


<AK>

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