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日経平均は4日ぶり反落、日欧金融イベント前に上値重い


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;22886.15;-80.23TOPIX;1793.11;-7.26

[後場の投資戦略]

 注目の米FOMCでは大方の予想通り、政策金利が引き上げられた。労働市場、雇用情勢が引き続き堅調に推移しており、18年の利上げ見通しは4回に上方修正された一方で、緩和的な金融政策を維持する方針も強調される格好となった。内容については、日米市場でも概ね織り込み済みであり、朝方の売り一巡後に下げ幅を縮小していることから、金融セクター中心に押し目拾いの動きはみられている。

 しかし、23000円を前にした戻り売り圧力が強いうえ、日欧の金融政策における重要会合もまだ控えていることからも積極的に上値を追う動きは限られてこよう。テーパリング
(量的緩和縮小)を推進中である欧州中央銀行(ECB)理事会では、いったん落ち着きをみせているとはいえ、イタリアやスペインの政局不安が台頭した後だけに過度な金融政策に絡む発言は控えられるだろう。ただし、ECB理事会では、「債券買い入れ策を年内に終了させるかどうか討議する」との一部報道がみられており、今後のユーロ高を意識した為替相場の円安傾向が相場の支援材料に働く期待はあるだろう。主力大型株全般の動きが鈍いなかで、後場は欧州売上比率の高い輸出関連銘柄や、底堅く推移するJASDAQやマザーズ市場の中小型株へと短期資金が向かうかどうか注視しておきたいところだ。
(雲宮祥士)


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