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日経平均は5日続伸、決算発表本格化を前に上値重い


 日経平均は5日続伸。69.11円高の22863.30円(出来高概算5億9702万株)で前場の取引を終えた。18日の米国市場では、複数の主要企業の決算内容が好感された一方、6月住宅着工・建設許可件数が予想を下振れ、寄付き後から揉み合う展開となった。地区連銀経済報告(ベージュブック)で、6月と7月初めに米景気が拡大したことが示され、緩やかに上昇したものの、ナスダック総合指数に利益確定の動きが広がり、上値を抑えた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の22860円となり、ドル円相場は1ドル=112.70円程度と前日から円高方向に振れて推移するなか、本日の日経平均は225先物にサヤ寄せする格好から買い先行となった。その後は海外勢とみられる225先物買いの動きも観測され、上げ幅が一時100円を超える場面もあった。しかし、心理的な節目である23000円を前に戻り売り圧力も強く、前引けにかけて上値の重い展開となった。

 東証1部の値上がり数は1100を超えており、全体の約半分を占めた。セクターでは、鉱業、石油石炭製品、機械が上昇した一方で、パルプ紙、電気ガス、水産農林は軟調。

 目先のトレンドとしては23000円を再び突破するシナリオが濃厚となっているものの、5月21日、6月12日と直近で23000円台を付けた局面と比べると今回の戻り相場はインデックス主導であることから売買高が総じて低水準である。また、足元の輸出関連銘柄持ち直しのきっかけとなった円安進行が一服しているほか、米中貿易摩擦の影響に対する過度な警戒感は後退しつつあるが、こちらも完全に懸念が払しょくされているわけではない。これらの外部環境を背景に、来週から始まる決算発表本格化を前に後場は様子見ムードが強まる可能性がありそうだ。

 物色としては、足元で買い戻しが目立つ三菱電機<6503>や安川電<6506>、ダイフク<6383>といったFA(工場自動化)関連や、国内大手がイラン原油輸入停止へ調整と伝わった出光興産<5019>などの石油元売り各社などの前場で戻り売り圧力にも負けずに堅調な動きを見せた銘柄群へと追随する動きは引き続きみられよう。
(雲宮 祥士)


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