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マザーズ指数は大幅反発、バイオ関連中心に買い戻し、値上がり率トップはトランザス


 本日のマザーズ指数は5日ぶりに大幅反発となった。前日の米国市場は、米中が貿易問題で歩み寄るとの期待から主要3指数は揃って大幅に上昇。円相場が1ドル=106円台まで下落していることもあり、日本株式市場も大きく反発して始まった。マザーズ市場もこうした流れを受けて大きく反発してのスタートとなった。特に昨日まで売りが目立っていたバイオ関連株を中心に買い戻しの動きがみられた。日経平均が200円超と上げ幅を拡大していき、節目の20700円を超えたことなども個人投資家心理の回復に寄与したと思われ、マザーズ指数もこれに伴うかたちで上げ幅を拡大していく展開に。
その後、日経平均が節目の20700円台前後での攻防を続けるなかで、マザーズ指数もいったん方向感を欠くかたちとなったが、大引けにかけては再度上昇に転じ、結局、大引け直前の時点で本日の高値をつけ取引を終えた。なお、売買代金は概算で719.37億円。騰落数は、値上がり215銘柄、値下がり68銘柄、変わらず8銘柄となった。
 個別では、シンガポール子会社トランザス・アジア・パシフィックが、シンガポールのオットー・ソリューション社とパートナーシップ契約を締結したと発表したトランザス<6696>が値上がり率トップとなったほか、レアジョブ<6096>、ホープ<6195>、シノプス<4428>、イーソル<4420>、シェアリングテクノロジー<3989>などが2ケタ台の上昇率となった。また、材料のあったところでは、ゲーム開発者向けカンファレンス
「CEDEC 2019」で、音声データから自然な口の動きを自動生成する音声解析リップシンクミドルウェア「CRI ADX LipSync」を紹介すると発表したCRI・ミドルウェア<3698>や、「万能認証基盤Themis(テミス)」の生体認証に新たに顔認証機能を追加し、Windowsへのログオン機能に加えChromebookにも対応したバージョンアップ版を提供開始すると発表したDDS<3782>なども大きく上昇した。一方で、14日に公表した19年12月期第2四半期報告書の提出期限延長に関する承認申請に関し、情報の補足や更新をしたインパクト<6067>をはじめ、バンク・オブ・イノベーション<4393>、Lib Work<1431>、イノベーション<3970>、ギークス<7060>などが値下がり率上位に並んだ。売買代金上位では、昨日まで大きく売られていたアンジェス<4563>をはじめ、そーせい<4565>、サンバイオ<4592>、オンコリス<4588>などバイオ関連株の買いが目立った。その他、指数インパクトの大きいメルカリ<4385>やHEROZ<4382>なども堅調だった。


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