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【新刊情報】仕事、家庭、恋愛の全てが欲しい女たちと、新しい家族的つながりを描く最新長編小説。金原ひとみ『デクリネゾン』8月26日(金)発売。


株式会社ホーム社は、2022年8月26日(金)に金原ひとみ『デクリネゾン』を刊行いたします。

“食べたいものを食べたいだけ、食べたい時に食べたらいい”

二度の離婚を経て、中学生の娘である理子と二人で暮らすシングルマザーの小説家、天野志絵。取材で知り合い、最近付き合い始めた大学生の蒼葉と一緒に暮らしたいと娘に告げるが、娘は家を出て元夫の吾郎と暮らすという。
悩める志絵の日々の唯一の安らぎは、親しい人と話しながら美味しいものを食べること。そんな食事の場に集う、小説家仲間のひかりと和香もまた、仕事と恋愛と家庭で危ういバランスを保っており……。
恋愛する母たちの孤独と不安と欲望を描く、最新長編小説。

※déclinaison
「デクリネゾン」とは、フランス語で語尾変化を意味し、料理用語としては様々な調理方法でひとつ
の食材を生かすこととして用いられる。 例えば、豚の「デクリネゾン」であれば、豚の様々な部位を
使い、バラエティーに富んだ料理に仕上げることを指す。また、エピクロス哲学の概念「偏倚」を意
味するギリシャ語のクリナメン(clinamen)のフランス語訳でもある。

【本文より】
「母親と恋愛って、相性悪いよ。ママは無理やり両方こなしてただけじゃん。何だかんだしょっちゅう家空けてたし」
「多くの人はゼロか百かで生きてないんだよ。二、八とか、六、四とかで生きてる。今は世界的にステップファミリーが増えてるし、母親とか父親を恋愛と切り離すのは保守的かつ不自然だよ」
「私はただ、今の生活が心地いいって言ってるんだよ。ママがデートに行くたびにパパたちとかおばあちゃんが駆り出されてるの、なんかちょっとなって思ってたし」
「子供を持ったら恋愛するなって言うの? 別に子供の心地よさを追求してやることだけが親の人生じゃないでしょ。きつかったかもしれないけど、受験勉強をしたから理子は今の中学に入れた。楽な方にいくだけがいいことじゃない」

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000264723&id=bodyimage1

【目次】
第1話 生牡蠣とどん底
第2話 小さく肥えた羊
第3話 レモパワコロナバーガー
第4話 自戒三種盛り
第5話 ラストオーダー
第6話 ハンプティダンプリング
第7話 プルポとタコス
第8話 ナイトタイムトラベル
第9話 ライク ア タコス
第10話 網の上のホルモン
第11話 エビのミソはレバー
第12話 レモンの処遇
第13話 肉塊を吸った白インゲン
第14話 ゾンビが消えた街のガウディとマルゲリータ
第15話 あずきのない白くま
第16話 サーバーから溢れる慢心と郷愁
第17話 闇に蠢く愛おしい生き物の破片
第18話 渾然一体のバナナリーフ
第19話 ベースのカレーとsupernovaと

【著者プロフィール】
金原ひとみ(かねはら・ひとみ)
1983年東京生まれ。2003年『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞を受賞。04年、同作で第130回芥川賞を受賞。ベストセラーとなり、各国で翻訳出版される。10年『TRIP TRAP』で第27回織田作之助賞を受賞。12年『マザーズ』で第22回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。20年『アタラクシア』で第5回渡辺淳一文学賞を受賞。21年『アンソーシャル ディスタンス』で第57回谷崎潤一郎賞を受賞。他『パリの砂漠、東京の蜃気楼』、『ミーツ・ザ・ワールド』等がある。

【書誌情報】
書名:『デクリネゾン』
著者:金原ひとみ
発売日:2022年8月26日(金)
定価:1,980円(10%税込)
体裁:四六判ハードカバー 352ページ
発行:ホーム社/発売:集英社
ISBN:978-4-8342-5361-0
装丁:川名潤
初出:ホーム社文芸図書WEBサイト「HB」https://hb.homesha.co.jp/
2020年2月~2021年11月
電子版:同時発売



配信元企業:株式会社ホーム社
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