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短編小説『富士山』(電子書籍)発売のお知らせ! 敗戦直後-少年の目に映った富士山は、大人たちのいう〈日本の象徴〉ではなく、まったく別のシルエットをまとっていた。



株式会社牧歌舎は2019年5月7日、電子書籍『富士山』(Kindle版)を発売しました。
著者は、元・上場企業のサラリーマン。毎日の仕事のかたわら、趣味で小説を書き始めました。当時は、満員の通勤電車で立ったまま原稿を書いたそうです。
この短編小説『富士山』は、タイトルからの印象をくつがえす内容で、敗戦直後の少年の心象を描いたものです。富士山は日本人の精神の象徴だと、大人たちは言いました。しかし少年の目に映ったその山は、別のシルエットをもって、重くのしかかったのでした。



【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000193803&id=bodyimage1

ここに来た時、まわりのおとな達は口ぐちに言った。
「いい土地に来たなあ、どうだ富士山はでかいだろう。こんなに近く、くっきりと見えるところはほかには無いぞ。ここから見る富士山が日本一だ」「戦争に負けたって、なんと言っても富士山は日本の国の象徴だからなあ」
だが、この家のおじさんはむつかしい顔をして腰に手をやり、無言のままだった。富士山はたしかに大きいし、いつまで見ていてもあきないほど美しい。しかし、誠治には景色よりももっと切実な欲求があった。
-(本文より)

■著 者:内和田せいまん
■発行所:株式会社牧歌舎
■価 格:300円(税込)
■販売URL:http://urx3.nu/Tcnl
■フォーマット:Kindle版
■ファイルサイズ:579KB
■発売日:2019年5月7日
■問合せ先:牧歌舎(本社:TEL 072-785-7240)担当:中野








配信元企業:株式会社牧歌舎
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