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ノクソファームの前臨床データがCOVID-19の治療におけるイドロノキシルの抗炎症作用をさらに裏付ける


シドニー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オーストラリアの臨床段階医薬品開発企業であるノクソファーム(ASX:NOX)は、治験薬の抗がん剤でビヨンダの有効成分となっているイドロノキシルが、早期COVID-19の治療における抗炎症薬としての役割をさらに支持する前臨床データを報告しました。オーストラリアのハドソン医学研究所(ハドソン研究所)と提携して実施した最近の前臨床試験では、イドロノキシルがTANK結合キナーゼ1(TBK1)という酵素を阻害することが確認されました。この作用は、COVID-19疾患を軽度から重度へと進行させる原因となる炎症反応を抑制する可能性がありますが、ウイルスと戦う身体の能力を損ないません。



この前臨床試験の知見は、当社のNOXCOVID第1相臨床試験で既に報告した良好な中間トップライン結果をさらに裏付けるものです。本試験は、中等度のCOVID-19疾患の入院患者を対象に、イドロノキシル(ビヨンダ)の有効な抗炎症薬としての適性を検討したものです。医薬品標的としてのTBK1の注目すべき意義は、コロナウイルス、インフルエンザウイルス、呼吸器合胞体ウイルスなどの呼吸器系RNAウイルスを含むRNAウイルスの感染に対応する役割にあります。


ハドソン研究所の核酸・自然免疫研究室長であるマイケル・ガンティア准教授は、次のように述べています。「TBK1は多くの炎症経路の収れん点であり、幾つかの大手製薬企業が重要な研究対象としている標的です。私たちの最新の知見は、論文掲載を準備中ですが、TBK1が異常な炎症を促進するさまざまな疾患にイドロノキシルを適用できる可能性があることを実証しています。また極めて重要な点として、TBK1は長期的なCOVID症状に伴うサイトカインであるインターフェロン-βの産生を直接制御しています。このことは、イドロノキシルが、COVID-19患者の症状が軽度から重度へと進行することを防ぐために有用である可能性だけでなく、COVID-19患者の最大半数に見られる長期的な感染後症状のリスクを減少させる可能性もあることを示しています。」


ノクソファームについて


ノクソファーム・リミテッド (ASX:NOX)は、オーストラリアの臨床段階医薬品開発企業として、がんとサイトカインストーム(敗血症性ショック)の治療薬を中心に取り組んでいます。


ビヨンダは当社初のパイプライン医薬品候補で、第2相臨床試験を実施中です。ビヨンダは、セラミド/スフィンゴシン-1-リン酸のバランス調整効果と、STINGシグナル伝達の阻害という2つの主要な薬物作用を有しています。前者の標的に対する活性は、標準的ながん治療、すなわち化学療法、放射線療法、免疫チェックポイント阻害剤の有効性と安全性を高めるように設計した腫瘍毒性およびがん免疫療法という二重作用の実現に寄与します。後者の標的に対する活性は抗炎症作用をもたらし、さらには抗がん作用に寄与するだけでなく、敗血症性ショックを予防する可能性もあります。


ノクソファームは、がんと炎症の両分野で包括的な創薬プログラムを実施しており、心血管疾患と神経疾患の分野で活発な医薬品開発活動を行っている米国のバイオテクノロジー企業Nyrada Inc (ASX:NYR)の大株主でもあります。


本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。


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