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Terns Pharmaceuticals、NASH治療薬として開発中の肝臓選択的 FXR作動薬TERN-101の第1相臨床試験の安全性と薬物力学に関する結果を発表



- 第1相試験はTERN-101が安全で、試験のいずれの投与量でも強力な標的結合性を示すことを証明 -



- TERN-101の第2相試験は2020年中ごろにNASH患者での開始を見込む -

米カリフォルニア州フォスターシティ & 上海--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)とがんの革新的治療薬の創薬と開発に傾注する世界的バイオ製薬会社のTerns Pharmaceuticals, Inc.は本日、ファルネソイドX受容体(FXR)作動薬である治験薬TERN-101の第1相臨床試験の完了を発表しました。試験により、TERN-101はいずれの投与量でも忍容性が良好で、治療レベルの可能性がある標的結合性を達成したことが示されました。




TERN-101の第1相試験はランダム化二重盲検プラセボ対照試験で、健康な被験者36人でFXR経路活性化の安全性、薬物動態、薬物力学、血漿バイオマーカーを評価するようにデザインされており、被験者は7日間にわたりさまざまな投与量でプラセボまたは TERN-101の投与を受けました。FXR標的結合の薬物力学バイオマーカーとして、コレステロールから胆汁酸への生合成における中間体の7α‐ヒドロキシ‐4‐コレステン‐3‐オン(7α-C4)と、腸におけるFXR活性化後に産生されるホルモンで胆汁酸合成やグルコースおよび脂質の代謝を調節する線維芽細胞増殖因子19(FGF19)の血清濃度を被験者において測定しました。



Ternsの最高医学責任者(CMO)であるエリン・クワーク(M.D.)は、次のように述べています。「これらのデータは、TERN-101が重要な有害事象の傾向を一切避けながら強力な標的結合が得られることを示しており、肝臓でFXRを標的としながら、他の組織における薬剤曝露の低減を通じて潜在的副作用を最小化するという当社戦略を支持するものです。これらの結果は、TERN-101がベストインクラスの潜在力を保有することを示しており、2020年中ごろにNASH患者で第2相臨床試験の開始を準備している当社に大きな自信を与えるものです。」



試験結果は、TERN-101の投与群で血清7α-C4濃度が74%~91%の範囲で低減したことを示しています。血清FGF19濃度のベースラインからの上昇はTERN-101投与から4時間後に6倍~8倍の範囲で最大化が観察され、上昇は用量依存的ではありませんでした。



本試験における有害事象または検査所見異常で臨床的に意義があり、用量依存的な傾向は認められませんでした。有害事象はいずれの投与量でも重症度が軽度なもので、治験薬と関連していないか関連している可能性が低いと判断されました。いずれの被験者でも掻痒は1件も報告されず、治験薬の投与を途中で終了した被験者は1人もいませんでした。



Terns社長兼最高経営責任者(CEO)のWeidong Zhong(Ph.D.)は、次のように述べています。「安全で有効な併用レジメンはNASHという疾患の管理において最終的に必要になると当社は考えていますが、TERN-101の第1相試験が成功裏に完了したことは、こうした併用レジメンの開発を一貫して重要視しながら、当社がNASHに対する新しい治療薬を開発するという当社戦略を速やかに実行できることを示しています。この分野の専門家の多くは、FXR作動薬と他の試験的NASH治療薬の組み合わせが、線維症を伴うNASH患者で奏功率を高めるのに最も有望であると考えています。当社のパイプラインは、近い将来にそのような組み合わせを探る態勢を整えており、当社はTERN-101および当社製品パイプラインの残りを引き続き前進させていきたいと思います。」



TERN-101とファルネソイドX受容体(FXR)作動作用



TERN-101は、NASHの治療薬として開発中の強力な肝臓選択的非胆汁酸FXR作動薬です。FXRは、肝臓と小腸で高度に発現している核内受容体です。胆汁酸はFXRの天然リガンドで、胆汁酸のFXRとの結合および胆汁酸によるFXRの活性化は、胆汁酸合成、脂質代謝、炎症、線維症を調節する細胞経路の制御にとって非常に重要です。FXRの作動薬作動/活性化は、後期段階の研究で、プラセボと比較して、NASHへと進行することなく、組織学的肝線維症の軽減を改善することが実証済みで、FXR作動薬がNAFLDおよびNASHに対する新しい治療法となる可能性を示しています。TERN-101はNASH治療薬としてファストトラック指定を米国食品医薬品局(FDA)より取得しています。



NASHについて



非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の重症型であり、NAFLDは肝臓における脂肪の過剰な蓄積が原因で発症します。NASHには慢性肝炎と肝細胞損傷が伴い、線維症、肝硬変、最終的には肝がんや肝不全をもたらす場合があります。世界におけるNAFLDとNASHの発症率は肥満率の上昇に伴い、急上昇しています。現在、承認済みのNASH治療薬はありません。



Terns Pharmaceuticalsについて



Terns Pharmaceuticals, Inc.は臨床段階の製薬企業として、慢性肝疾患とがんに対する治療薬の創薬と開発に傾注しています。当社は中国と米国を拠点とし、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)とがんを対象に、複数の治療法の医薬品候補のパイプラインを前進させています。Ternsは、中国および世界の他の市場で患者に有望な新治療薬を届けるために、疾患生物学、医薬品化学、臨床開発の分野における世界クラスの専門力を活用しています。



詳細情報については、www.ternspharma.comおよびwww.ternspharma.com.cnをご覧ください。



本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。


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