Xプライズが生物多様性の調査と世界中の雨林の保護支援を目的とする技術開発をチームの課題に

ロサンゼルス--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 本日、人類の重要課題の解決に向けた賞金付きコンペティションの考案・運営で世界をリードするXプライズは、1000万ドルの雨林Xプライズを正式に開始しました。雨林の生物多様性を明らかにして一覧化できる技術の開発や、生きている森林を利用した新たな生物経済につながる知見を深めることを革新者に呼び掛けるこの4年間の世界的なコンテストに参加を希望するチームは、現在参加登録を行うことができます。


雨林は過小評価されたままであり、それは過去20年間の急速な雨林の減少につながってきました。ナショナル・ジオグラフィックによれば、かつて地球の陸地表面の14%を覆っていた雨林は、今やたった6%にまで減少しています。特に、違法な伐採・採掘や非効率的な農業拡大も一因となっている近年のアマゾンにおける森林伐採の加速は、世界中で不安定な気候を助長してきました。これら全ての要因により、貴重な生態系を保護する重要性を国際的議論の最前線に位置付ける緊急性が高まっています。雨林保護に献身を示してきた民間企業、団体、政府、個人、地域コミュニティー、先住民が、雨林を破壊するのではなく維持できるよう後押しするため、生物多様性全体に関する知見を明らかにする必要があります。

雨林Xプライズは、雨林の実際の生物学的多様性を捉える効果的な新技術を開発し、さらに追加のデータを積み重ねて雨林の天然資源を保護する価値を示すことのできたチームに賞金を授与します。現場で人間が行う研究、衛星またはレーダーによるリモート・センシング、最新の分光法など、生物多様性を明らかにして一覧化する現在の方法は拡張性を欠き、雨林の生態系全体の豊かさを理解する上で必要なデータを持続可能な方法で収集することができません。このコンテストは、解決策の模索に先住・地域コミュニティーや地元の学術機関も巻き込みながら、新たな生物経済を推進します。雨林Xプライズは、変革をもたらして拡張性がある低コストな技術の開発や導入を通じて雨林を救う支援を行うための、行動の呼びかけです。

Xプライズ最高経営責任者(CEO)のAnousheh Ansariは、以下のように述べています。「当団体は25周年を迎えており、私たちの実績をさらに高めるため、最も優秀な人々に変革技術を開発してもらう賞を発表して世界の雨林の保護を奨励するためにふさわしい時が来ています。これは、我々の世代のためだけでなく、後に続く世代のためでもあります。」

雨林Xプライズのエグゼクティブ・ディレクターJyotika Virmani博士は、以下のように述べています。「地球上の生命を支えている重要性にもかかわらず、我々がこの太古からの生態系に存在するあらゆるものをまだ知らないというだけで、雨林は過小評価されています。私はこのコンテストで、驚くべき生物多様性をよりよく評価できる革新的な技術に出会えることに期待を感じています。当団体の目標は、雨林Xプライズが新たな理解を提供し、生きている森林の真の可能性を明らかにして、我々すべてが壮大な雨林と調和して生きる道を地域社会が切り開けるようにすることです。」

雨林Xプライズのチームは、過酷な環境で、迅速に低コストで、かつてなく詳細に雨林の生物多様性を一覧化する高度な技術を開発し、生きている森林の持続可能な利用と保全に役立つ知見をもたらします。学際的なチームは、ロボティクス、リモート・センシング、データ分析、人工知能、機械学習などの新たな技術を用いて生物多様性の調査を行い、過酷な環境の課題に取り組み、生態系が保護に値することを示すことができます。

具体的には、受賞チームは雨林の少なくとも3層(超高木、林冠、下層、林床)における生物多様性を8時間で調査し、最も包括的な生物多様性評価を作成し、その評価やその他のデータを用いて48時間以内に最多の知見を生み出さなくてはなりません。これらの知見には、新たな生態学的依存関係、生物多様性、気候接続性、人類学的発見、さらには森林との持続可能な社会的やり取りを含めることができますが、これらに限定されません。

このコンテストでは、チームの登録に7カ月、最初の技術文書提出に3カ月が割り当てられています。革新的な種同定の手法に授与される最高50万ドルのボーナス賞も含め、合計1000万ドルの賞金が賞の期間を通じて授与されます。また、マイルストーン賞が、準決勝を通過した最高10チームの最終候補に均等に授与されます。

コンテストの期間中も大賞授賞式後も、Xプライズはチームの仕事の影響を支援および拡大し、雨林保全に関する教育を推進します。

雨林Xプライズは森林の未来インパクト・ロードマップに端を発しています。森林の未来インパクト・ロードマップは、経済成長、社会の発展、政治的安定などの人類の変化するニーズと健全な生態系とを両立させる環境の中で森林が調和して生きることができるような、世界の森林にとって好ましい未来を導くことのできる飛躍的進歩に関して、6つの分野を示しました。

Xプライズのウェブサイトを通じたチーム登録の締め切りは、2020年6月30日です。2020年7月1日から2020年9月23日までの間、遅延登録の申し込みが可能ですが、これはXプライズの裁量に委ねられます。詳細情報の確認や参加登録については、rainforest.xprize.orgをご覧ください。

Xプライズ

Xプライズは、技術的ブレークスルーの開発を奨励する数百万ドル規模の世界的コンテストを考案・運営し、より良い未来に向けた人類の歩みを促進できるようにしています。現在実施中のコンテストには、賞金2000万ドルのNRG COSIAカーボンXプライズ、賞金1000万ドルのANAアバターXプライズ、賞金500万ドルのIBMワトソンAI Xプライズがあります。詳細情報については、xprize.orgをご覧ください。

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Katherine Schelbert
katherine.schelbert@xprize.org

情報提供元:
記事名:「Xプライズが世界の雨林を保護する賞金1000万ドルの新たなコンテストを発表