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モバイルブロードバンドの勢いが発展途上国に拡大する中で4G接続が10億本を突破



新たな調査で2015年に4G市場が2倍に拡大し、業界が世界GDPの4.2%を占めたと判明


バルセロナ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --
GSMAの新たな調査によれば、世界の4Gモバイル接続数が10億本の大台を突破し、2020年までにすべてのモバイル接続の3分の1を占めるまでに伸びそうです。GSMAの「モバイル経済」報告書シリーズの2016年世界版では、先進国市場と途上国市場の両方で3G/4Gモバイルブロードバンドネットワークへの技術移行が加速し、それがデジタル技術革新、スマートフォンの普及、モバイルデータの増加を後押ししていることが指摘されています。この調査では、モバイル業界の昨年の世界経済への貢献を3兆1000億ドル(世界GDPの4.2パーセントに相当)と算定しています。




GSMAのマッツ・グランリド事務局長は、次のように述べています。「新たな報告書では、モバイルブロードバンドが今や真に世界的な現象となり、世界のすべての場所で市民に高速接続とサービスを届けていることが明らかになりました。昨年のモバイルブロードバンドの前例のない成長は、モバイル通信事業者が近年行ってきた次世代ネットワーク、サービス、帯域への数十億ドルの投資を証明しています。モバイルは今や人々や企業にとって最もユビキタスなプラットフォームとなり、今日のデジタル経済の接続性と技術革新を実現しています。」



2015年末までに、73億本のモバイル接続のうち10億本を4Gが占めるまでになりました1。主に発展途上国で4Gネットワークの設置が増加した結果、4G接続数は2015年に倍増しました。2015年末に、151カ国で利用可能なライブ4G(LTE)ネットワークは451で、それらのほぼ半数が発展途上国で利用されていました。4Gは、2020年までに約90億本になると見込まれるモバイル接続の約3分の1を占めるようになると予測されています。モバイルブロードバンドネットワーク(3Gと4G)は2015年に接続の50パーセントを占め、この数字は2020年までに70パーセントに増加する見込みです。



モバイルブロードバンドの利用拡大とスマートフォンの普及拡大が相まって、モバイルデータ使用量が急増しています。スマートフォンは2015年にモバイル接続の45パーセントを占め(2010年のわずか8パーセントから増加)、今後5年間でさらに26億本のスマートフォン接続が追加されると予想されています。モバイルデータ量は、今後5年間に49パーセントの複合年間成長率(CAGR)で成長し(7倍以上の増加)、2020年までに月間40エクサバイトに近づくと予測されています2。これは、世界平均で月間1加入者当たり7ギガバイトに相当します。



世界のユニークモバイル加入者数3は、2015年末に47億人に達しました(世界人口の63パーセントに相当)。ユニーク加入者は2020年までに56億人に達すると予測され、その時点までに世界人口の70パーセント以上がモバイル契約を有するようになると見込まれています。今後5年間の加入者増の90パーセント以上は、発展途上国市場で実現すると予測されています。



モバイルがGDP、雇用、公的資金に貢献



世界のモバイル業界は、2015年に3兆1000億ドルの経済的価値を世界経済に追加しました(GDPの4.2パーセントに相当)4。これは、2020年までに3兆7000億ドルに増加すると予測されています。業界は、2015年に3200万人の雇用を直接・間接的に支え(2020年には3600万人に増加する見込み)、さまざまな種類の税金という形で公的資金に4300億ドルの貢献をしました。現在の税金水準に基づけば、この数字は2020年には4800億ドルに増加すると見込まれます。この公的資金への貢献は、通信事業者が帯域ライセンスに支払った料金を除いた額です。通信事業者がモバイルブロードバンドの設置に必要な帯域を継続して取得する中で、昨年は世界中の政府に対するライセンス料として900億ドル以上が発生しました。



モバイルネットワークの可用性拡大により、国連の持続可能な開発目標を達成する能力が加速されています。教育、医療、金融サービスなどの重要サービスへのアクセス向上から、スマート農業や電力管理ソリューションの実現、強靭なインフラの構築、ジェンダーギャップの解消まで、モバイル技術はさまざまな社会経済的な開発課題に対処する上で中心となるものです。しかし、報告書では急速な技術革新についていくための規制の必要性も指摘されています。



グランリドは、次のように述べています。「変化のペースが速いということは、規制がすぐに時代遅れ、無意味、場合によっては有害となり、競争を歪め、技術革新を遅らせ、最終的には消費者から技術進歩の恩恵を奪う可能性があります。これらの課題を認識するモバイル業界は、時代遅れの市場規制を新しいデジタルエコシステムを反映させたものにするよう世界中の政策立案者に呼びかけています。」



新たな報告書「モバイル経済:2016年」は、GSMAの調査部門のGSMAインテリジェンスが執筆しました。報告書の全文と関連する情報画像を利用するには、http://gsmamobileeconomy.com/2016/global/ご覧ください。



GSMAについて



GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、モバイル事業約800社を結集しています。そのうち250社は携帯電話機および端末メーカー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参加しています。GSMAはモバイル・ワールド・コングレス、モバイル・ワールド・コングレス上海、モバイル360シリーズといった業界を主導するイベントの開催も行っています。



詳細情報については、GSMAのウェブサイトwww.gsma.comをご覧ください。GSMAをツイッターでフォローしてください:@GSMA



1 1本のモバイル接続とはモバイルネットワークに登録された1つの有効なSIMカードを指し、M2M接続を除きます。



2 出典:エリクソン・モビリティ・レポート



3 1人のユニークモバイル加入者が複数のモバイル接続(SIMカード)にカウントされる個人である場合があります。



4
GDPへの貢献には、モバイル通信事業者の直接・間接的貢献(0.9%)、機器メーカーやインフラベンダーなどの関連企業の貢献(0.6%)、一般経済(0.5%)、生産性の向上(2.2%)が含まれます。



本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。




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