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第8回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査 ~「プライベートを優先させたい」が1位、希望年収は前回調査から低下~



図表A


図表B


図表C-1


図表C-2

法人会員向けに与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本太一、以下リスモン)は、第8回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査結果を発表いたしました。

今回の調査では、4回連続で公務員が1、2位となり、就活生と同様に大学1、2年生からも公務員が安定した人気を得る結果となりました。民間企業では、「グーグル(Google)」や「任天堂」、「アップル(Apple)」が前回調査から引続き上位にランクインしており、公務員を含めて上位企業の順位に大きな変化は見られませんでした。
一方、前回調査において大きくランクダウンしていた「日本航空(JAL)」や「全日本空輸(ANA)」、「東海旅客鉄道(JR東海)」など交通インフラ系企業が大幅にランクアップしており、企業選定において新型コロナウイルスが及ぼす影響は小さくなってきている様子がうかがえます。
将来望む就業の形の調査項目では、「出世して高収入を得たい」や「優良企業で安定的に働きたい」を抑えて、「プライベートを優先させたい」が第1位となった点や、最低限達成したい生涯最高年収において、800万円~2,000万円の高額年収を希望する割合が低下し、「600万円以上、800万円未満」が最多となっている点から、「高望みはせず、生活に困らない程度の収入を得て、プライベートを優先できる仕事に就きたい」というワークライフバランスを重視する学生が増加している表れとみることができます。
学生の意向に変化が見られる昨今において、企業としては現在の学生の意向を理解し、自社の仕事の魅力や働き方に対する取組み姿勢をアピールすることが重要といえます。

▼本調査の結果は以下掲載サイトでもご覧いただけます。
http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/
▼動画版はこちら 「YouTube リスモンちゃんねる」
https://youtu.be/Q7HL3wIQjv0


[調査結果]
(1)上位20社のうち、半数が製造業
「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」の1位は「地方公務員」(回答率9.0%)となりました。次いで「国家公務員」が2位(同7.2%)、「グーグル(Google)」が3位(同6.7%)となり、以下4位「任天堂」(同5.8%)、5位「アップル(Apple)」(同4.8%)、6位「ソニー・ミュージックエンタテインメント」(同4.7%)、7位「ソニーグループ」(同4.3%)と続きました。
業種別では、製造業が10社(任天堂、アップル(Apple)、ソニーグループ、明治、資生堂、味の素、サンリオ、パナソニック、トヨタ自動車、森永乳業)と最も多い結果となりました。次いで、インターネット附随サービス業(グーグル(Google)、楽天グループ)、娯楽業(ソニー・ミュージックエンタテインメント、オリエンタルランド)、航空運輸業(日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA))、鉄道業(東海旅客鉄道(JR東海)、東日本旅客鉄道(JR東日本))が各2社ずつランクインしました。
2018年実施の第5回調査から4回連続で公務員がトップ2を占め、人気の根強さがみられました。民間企業では、「日本航空(JAL)」(前回17位→今回12位)や「全日本空輸(ANA)」(前回31位→今回16位)、「東海旅客鉄道(JR東海)」(前回31位→今回14位)など航空業界、鉄道業界が躍進する結果となりました。(図表A)
官民別の就職先の志望割合としては、「国内民間企業」(前回 41.5%→今回 46.8%)と「公務員」(前回 31.3%→今回 32.7%)の志望割合が共に増加し、「起業」や「外資民間企業」への志望割合が低下しました。特に、「民間企業」の志望割合は5.3ポイント増の46.8%とおよそ2人に1人が民間企業を志望しており、1年生より2年生、女性より男性の選択割合が高くなっています。(図表B)

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/331087/LL_img_331087_1.png
図表A
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/331087/LL_img_331087_2.png
図表B

(2)愛着が企業選定のポイントに
就職したい企業の選択理由について、自由回答で尋ねたところ、1位「地方公務員」、2位「国家公務員」が共に「安定している」が多数を占める中、「地方公務員」においては「地元に貢献したい」、「地元で働けるから」など、地元への愛着が垣間見え、「国家公務員」では、「給料が良さそう」、「安定した収入」といった収入面に関する意見が多数を占めました。3位「グーグル(Google)」や5位「アップル(Apple)」では、「有名企業だから」、「待遇が良さそうだから」などネームバリューや入社後の福利厚生面を選択理由とする意見が多く、4位「任天堂」では、「自身がサービスをよく利用するため」、「サービス・製品が好きだから」など自身が身近に利用しているサービスや製品の提供を選択理由とする意見が多くみられました。
(図表C)

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/331087/LL_img_331087_3.png
図表C-1
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/331087/LL_img_331087_4.png
図表C-2

(3)男性は交通インフラ企業がランクアップ、女性は生活に身近な企業が人気
就職先として望む企業を男女別に集計したところ、男女共に就職先のランキング1位は「地方公務員」、2位は「国家公務員」となりました。
3位以下においては、男性では、前回調査で3位だった「トヨタ自動車」が11位にランクダウンした代わりに、「東海旅客鉄道(JR東海)」や「東日本旅客鉄道(JR東日本)」、「日本航空(JAL)」、「全日本空輸(ANA)」などの交通インフラ企業が人気となり、女性では、「明治」、「味の素」、「森永乳業」、「カルビー」などの飲食料品関連業界が高い人気となりました。(図表D)

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/331087/LL_img_331087_5.png
図表D

(4)「プライベートを優先させたい」が、高収入、安定をおさえて1位に
就職先選定における学生の行動基準について調査したところ、将来望む就業の形としては、「プライベートを優先させたい」(回答率26.0%)が前回3位から1位にランクアップしました。次いで「出世して高収入を得たい」(同23.0%)が2位となり、「優良企業で安定的に働きたい」(同19.8%)が3位となりました。セグメント別の回答率において、「女性」の「プライベートを優先させたい」が最も高い回答率になった一方で、「1年生」と「男性」の「出世して高収入を得たい」も高い回答率と得ている点が特徴的な結果となりました。(図表E)
就職先の選定において重視する点としては、「給与額」(回答率52.5%)が1位、「勤務地」(同39.3%)が2位、「福利厚生」(同29.2%)が3位となりました。上位3項目は、前回調査と同様の順位となり、各項目に対する関心の高さがうかがえます。「大学1、2年生」と「大学3年生全体を対象とした第8回就職したい企業・業種ランキングの結果(以下、就活生)」を比較すると、就活生は「勤務地」より「雇用形態」の選択割合が高く、正社員の安定性を重視していると推察できます。(図表F)

画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/331087/LL_img_331087_6.png
図表E

画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/331087/LL_img_331087_7.png
図表F
(5)希望年収の水準は前回調査から低下
また、「給与額」について、最低限実現したい生涯最高年収を調査したところ、「600万円以上800万円未満」(回答率19.2%)が最も多く、「500万円以上600万円未満」(同15.8%)、「400万円以上500万円未満」(同14.7%)の順となりました。前回調査と比較すると、「400万円以上800万円未満」(前回 44.0%→今回 49.7%)が5.7ポイント増加し、「800万円以上2,000万円未満」(前回 33.4%→今回 25.2%)が8.2ポイント低下しており、希望年収の水準が低下している様子がうかがえます。男女別では、女性より男性の方が最低限達成したい生涯最高年収が高く、文系よりも理系の方が希望する生涯最高年収が高い傾向となりました。(図表G)

画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/331087/LL_img_331087_8.png
図表G

(6)就活生と大学1、2年生の就職希望先は13社が重複
2022年2月に就活生を対象に実施した「第8回 就職したい企業・業種ランキング」と本調査を比較したところ、両調査ともにトップ2を公務員が占め、13社の重複がみられるなど、同様の企業を選択する様子がみられました。一方、コロナ禍で影響を受けた「航空業界」は、大学1、2年生にのみ2社ランクインしており、志望する業界に違いもみられました。(図表H)
また、5年前の2017年7月に実施した「第3回 大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」と比較したところ、ベスト20における企業の重複は13社となりました。
第3回調査時においては、出版社が2社、金融機関が2社、テレビ放送業が1社ランクインしていましたが、今回の調査では、いずれの業界もランク外となり、インターネット附随サービス業が3社ランクインしています。公務員がトップ2を占めるなど傾向が変わらない一方で、若者の仕事に対する考え方や時代背景の変化に伴い、就職したいと思う企業に変化がみられました。(図表I)

画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/331087/LL_img_331087_9.png
図表H
画像10: https://www.atpress.ne.jp/releases/331087/LL_img_331087_10.png
図表I

[総評]
第8回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」では、4回連続で公務員が1、2位となり、就活生と同様に大学1、2年生からも公務員が安定した人気を得る結果となりました。民間企業では、「グーグル(Google)」や「任天堂」、「アップル(Apple)」が前回調査から引続き上位にランクインしており、公務員を含めて上位企業の順位に大きな変化は見られませんでした。
一方、前回調査において大きくランクダウンしていた「日本航空(JAL)」や「全日本空輸(ANA)」、「東海旅客鉄道(JR東海)」など交通インフラ系企業が大幅にランクアップしており、企業選定において新型コロナウイルスが及ぼす影響は小さくなってきている様子がうかがえます。
今回の調査において、就職先選定における重視する項目の1位が「給与額」となっており、大学1年生や男性に焦点を当てれば、将来望む就業の形の1位が「出世して高収入を得たい」であることや、1,000万円以上の年収を得たいと考える割合が他のカテゴリーよりも高いことなど、就職先選定において高収入を得ることが重要な要素となっている見方は決して少なくありません。
しかし、その一方で全体としては、将来望む就業の形として「出世して高収入を得たい」や「優良企業で安定的に働きたい」を抑えて、「プライベートを優先させたい」が第1位となった点や、最低限達成したい生涯最高年収において、800万円~2,000万円の高額年収を希望する割合が低下し、「600万円以上、800万円未満」が最多となっている点からは、「高望みはせず、生活に困らない程度の収入を得て、プライベートを優先できる仕事に就きたい」というワークライフバランスを重視する学生が増加している表れとみることができます。
さらに、5年前に実施した同調査との比較では、就職先に選定される上位企業は約半数が入れ替わっており、5年前にランクインしていた出版社や金融機関はいずれもランク外となっています。経済環境の変化に伴って学生の意向が変化し、就職したい企業にも徐々に変化が生じている様子がうかがえます。
大学1、2年生は、就職に対するイメージが十分ではないかもしれませんが、早くから自社に興味を持ってもらい、採用活動の本格化に備えておくことは得策となります。特に学生の意向に変化が見受けられる昨今においては、企業としては現在の学生の意向を理解し、自社の仕事の魅力や働き方に対する取組み姿勢をアピールすることが重要といえます。

※本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/


[実施概要]
・調査名称 :第8回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・
業種ランキング」調査
・調査方法 :インターネット調査
・調査エリア:全国
・期間 :2022年7月15日(金)~7月29日(金)
・調査対象者:大学1年生および2年生の男女個人
・有効回収数:600サンプル


■リスモン調べ動画
今回発表の「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」はYouTubeの「リスモンちゃんねる」でもご覧いただけます。山本真由美さんら2人のコメンテーターの掛け合いをお楽しみください!
https://youtu.be/Q7HL3wIQjv0

▼リスモン調べ動画キャプチャ

画像11: https://www.atpress.ne.jp/releases/331087/LL_img_331087_11.png
リスモン調べ動画

■リスモン調べとは
リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しております。
今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでまいります。
掲載サイトはこちら http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/


■リスモンの概要(東京証券取引所スタンダード市場上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPクラウドサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要として、教育関連事業(定額制の社員研修サービス「サイバックスUniv.」)やビジネスポータルサイト事業(グループウェアサービス等)、BPOサービス事業、海外事業(利墨(上海)商務信息咨詢有限公司)にサービス分野を拡大し、包括的な戦略で事業を展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2022年6月末時点で13,952(内、与信管理サービス等7,060、ビジネスポータルサイト等3,128、教育事業その他3,764)となっております。
ホームページ: https://www.riskmonster.co.jp/
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