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イスラエル・レバノン国境で交戦激化 イランとの「衝突」を受け


 4月中旬にイランとイスラエルの緊張が高まって以降、親イランのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエル軍の交戦が激化している。中東メディアによると、衝突が始まった昨年10月以降、死者はイスラエル側で少なくとも22人、ヒズボラが拠点とするレバノン側で350人以上に上る。レバノンの旧宗主国フランスは緊張緩和に向け関与を強めているが、ヒズボラの攻勢は収まる気配が見えない。

 「ガザの激しい戦闘は終わりに近づきつつある。イスラエルは北部の戦線に目を向けている」。地元メディアによると、イスラエル政府関係者は28日にこう語り、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとの戦闘後は、ヒズボラとの戦いに傾注する姿勢を示した。

 イスラエル軍は連日ヒズボラと交戦しており、24日にはレバノン側のヒズボラの拠点約40カ所を空爆。ガラント国防相は同日、レバノン南部にいるヒズボラの司令官の半数を殺害したと語ったが、ヒズボラによる攻撃はやんでいない。

 ヒズボラは1982年にイラン革命防衛隊が創設した民兵組織。レバノン軍は陸海空軍で計約6万人なのに対し、ヒズボラの戦闘員は予備役を含めて推定4万5000人とされる。シリア内戦などにも参戦しており、実戦経験も豊富だ。レバノンでは政党として議席も持ち、シーア派住民を中心に根強い支持をほこる。

 昨年10月にガザ地区の戦闘が始まってからはハマスに連帯を表明し、イスラエル北部に向けて砲撃を開始した。今月23日には、レバノン国境から15キロ以上離れたイスラエル北部の都市を無人機で攻撃した。

 ロイター通信によると、レバノンと関係が深いフランスは2月、ヒズボラが国境から10キロ以上離れた場所まで撤退するのを条件にイスラエルが攻撃をやめることを提案。今月28日にはセジュルネ仏外相がレバノンを訪れ、ヒズボラに近い国会議長やレバノン軍トップと会談し、「多くの進展があった」と語った。ただ、ヒズボラはガザでの戦闘終結までは交渉に応じない姿勢を示しており、緊張緩和につながるかは見通せない状況だ。【カイロ金子淳】

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