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ガザ空爆で死亡の妊婦から帝王切開で女児誕生 容体は安定


 AP通信などは21日、パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで、空爆で死亡した妊婦から無事に子供が生まれたと報じた。赤ちゃんは女の子で、体重は1・4キロ。妊娠30週目の早産となったが、容体は安定しているという。

 報道によると、ラファでは20日夜から21日朝にかけて2軒の住宅が空爆され、子供18人を含む計22人が死亡した。このうち3人が妊婦と夫、娘(3)の一家だった。搬送先の病院で死亡した妊婦に対する帝王切開が行われ、赤ちゃんを取り上げることができたという。赤ちゃんは3~4週間の入院後に親族に引き渡される見込み。担当医は「大きな悲劇だ。生き延びたとしても、この子は生まれながらの孤児なのだから」と語った。

 ガザ地区ではイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘が続いており、多数の住民が避難しているラファでも空爆が続いている。ロイター通信によると、イスラエル軍の報道官はラファでの空爆に関する質問に対し、軍事施設や武装勢力などの「さまざまな標的を攻撃した」と答えたという。【カイロ金子淳】

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