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天皇陛下のいたわりに涙 能登半島地震で自宅半壊した避難者


 天皇、皇后両陛下は12日、能登半島地震の被災者を見舞うため、石川県穴水町と能登町を日帰りで訪問された。被災地訪問は3月22日に続き2回目。避難生活が続く被災者に「お体を大切にしてください」と声をかけ、土砂崩れや津波で大きな被害が出た現場に向かって深々と黙礼した。

 両陛下は特別機で能登空港に到着し、自衛隊ヘリとマイクロバスを乗り継いで現地を移動した。最初に入った穴水町では複数の建物が倒壊した町中心部の商店街を歩き、吉村光輝町長から被害状況の説明を受けた。営業中の美容院に気づくと立ち寄り、「大変でしたね」と住民をいたわった。

 避難所になっている「町さわやか交流館プルート」では、腰をかがめながら避難者と言葉を交わした。自宅が半壊して妻と身を寄せる米田吉朗さん(76)は地震当日の状況などを説明。天皇陛下から「お体に気をつけて頑張ってください」と声をかけられたといい、懇談後に「穴水まで来ていただき、うれしかった。優しいお言葉で心から心配していただいた」と目に涙を浮かべた。

 次の能登町に移動するために訪れた臨時ヘリポートでは、ヘリに乗り込む前、土砂崩れで16人の犠牲者が出た由比ケ丘地区の方向に深く頭を下げた。

 能登町では4・7メートルの津波が観測され、住宅が流されるなど大きな被害が出た白丸地区を視察し、被災した家屋などに向かって黙礼。避難所の町立松波中にも足を運び、避難者の話に耳を傾けた。

 両陛下は現地で被災者支援に奔走する消防団員や医療関係者らとも交流した。天皇陛下は「どのようなご苦労があったのですか」とライフラインが断たれた中での支援活動の様子に関心を寄せ、皇后雅子さまは「ご自身も被災されている中で、おつかれさまです」と言葉をかけていた。

 今回の訪問では羽田空港を出発時、両陛下が搭乗した特別機にエンジントラブルが見つかった。予備機に乗り換えたため、能登空港の到着は約1時間遅れたが、予定していた訪問先をすべて回った。【山田奈緒、深尾昭寛、竹中拓実】

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