花見中の「ジンギスカン」は禁止 煙や臭い 札幌・円山公園

　札幌市は、円山公園の花見期間中（4月27日～5月6日）の火気使用を禁じると発表した。近隣住民からジンギスカンの煙や臭いに対する苦情があり、ごみの不法投棄や違法駐車などのマナー違反もあったことが主な理由。花見をしながらのジンギスカンは、円山公園の春の風物詩だった。

　円山公園の花見は新型コロナ禍のため、2020、21年が禁止され、22年は飲食自粛となっていた。飲食は23年に再開されたが、火気使用は混雑緩和のため、禁止されていた。

　市みどりの管理課によると、昨年の花見期間中、来園者に「火気を使わない花見」についてアンケートしたところ、「満足」が49％、「どちらでもない」が21％、「不満」が30％だった。これらのアンケート結果も火気使用禁止の理由になったという。

　花見期間中は仮設トイレの設置や警備員による見回り、ごみ収集などの特別対応がとられる。また、サクラの開花状況により、期間が変更される可能性もあるという。【高山純二】