きっかけは大学生死傷事故 工事で現場道路の区画線引き直す 福島

　福島県鏡石町のJR鏡石駅前で2月に大学生2人が死傷した交通事故を踏まえ、町は21日、駅前周辺町道の区画線を引き直すなどの緊急安全対策工事を行った。26日にも追加工事を行う予定。

　この事故では、女性被告（72）＝自動車運転処罰法違反（過失運転致死傷）で起訴＝が運転する軽自動車が暴走して駅前の歩道にいた2人をはね、男性（当時19歳）が死亡、女性（19）が頭部に重傷を負った。

　対策工事では、駅に通じる道路が進入禁止だと白線で強調。被告が一時停止位置で「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と供述しているため、停止位置の30メートル手前から中央線と路肩線について減速を促す破線状にした。26日には停止位置付近にゴム製ポールなども設置する。

　町は来年度にも、補正予算案の議会承認を得て、車両の突っ込みを防ぐ鉄製のポールを駅周辺の歩道に設置するほか、町内に計16カ所ある「危険な交差点」の安全対策も警察と共に進める方針だ。【根本太一】