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世耕氏、確定申告で裏金納税を拒否 「すべて政治活動に使った」


 14日の参院政治倫理審査会で、自民党の世耕弘成前参院幹事長が、安倍派の政治資金パーティー裏金事件について説明した。日本維新の会の音喜多駿氏は、世耕氏側が1542万円の還流を受け、政治資金収支報告書に記載しなかったことについて、還流分を確定申告して納税すべきだとただした。だが、世耕氏は「すべて政治活動に使った」と重ねて強調。政治資金を政治活動に使い切った場合は非課税とされる原則を盾に取り、納税しない意向を示した。【大場伸也】

 主なやり取りは以下の通り。

 音喜多氏 裏金の納税について伺う。世耕氏の政治団体は収支報告書を大幅に訂正しているが、領収書が存在せず不明の項目がある。これでは現時点では政治資金ではなく、キックバックで受け取ったお金が個人の雑所得となる可能性も否定できない。確定申告で自ら裏金について納税されるつもりはないか。

 世耕氏 清和会の方から秘書が受け取って秘書が管理をして、そして領収書がどうしても見つからないものも1500万のうち60万ほどあるが、全て政治活動に必要な経費として使っている。2023年で使い切るとも報告を受けている。そういう意味で、これは私の雑所得に当たるものではないというふうに考えている。

 音喜多氏 納税されるつもりはないということでよろしいか。

 世耕氏 雑所得に当たらないということだ。きちんと政治活動で全て使い切っている。

 音喜多氏 世耕議員は還付(還流)金は秘書が簿外で管理していたと述べた。では管理していた裏帳簿があったということか。裏帳簿があれば収支報告書の不明の項目は存在しないはずだ。逆に裏帳簿がなかったとすれば、還付金の使途が全て政治資金だったと言い切れる根拠はない。

 世耕氏 そういったものは私は承知していない。領収書が大部分保管をされていたということだ。

 音喜多氏 裏帳簿がないのであれば、やはり還付金の使途が政治資金だったとは言えない。裏帳簿を見つけて使途不明を全て訂正されるか、裏帳簿がないことを前提に確定申告をするか、選択肢は二つに一つだと思うがどうか。

 世耕氏 これは収支報告の訂正で大半は説明している。不明だった60万円についても、きちんと贈答品に使われたと思われるということで説明している。全て領収書が残っているわけだ、ほとんど。しかもその領収書の使い道は、政治家同士の贈答品であったり、あるいは私の事務所の運営経費で全て使ったりしている。何か私的流用していれば、それは当然雑所得であったり所得税の対象になると思うが、私はこれを全て政治活動に使っているので雑所得には当たらない。

 音喜多氏 ほとんどわかってるから良いということには全くならない。2013年から還付金があったということをお認めだった。ではそのお金はどうするのか。訂正ができないから、もうポケットに入れておしまいなのか。

 世耕氏 これも事務所の引き出しで現金で管理をしている。年々減ったり増えたりしながらやっていて、そして23年で使い切るということだから、そういう意味ではきちんと使っている。18年の期首残高がどうしてもわからない。その結果、各年繰り越しが不明になる。繰り越しが不明になるということは収入総額が不明になるということだが、これは23年をもって是正をされる。

 音喜多氏 国民は毎年確定申告してるのに、還付金は勝手に繰り越しができるという点については納得ができないと思う。

 音喜多氏は質疑終了後、記者団に「世耕氏の場合は、政治資金の訂正に不明という項目が残っているのに、用途を全て政治資金と断定して、納税する気がないのは言語道断だ。国民は毎年単年度で確定申告をしている。政治資金だったということで勝手に還付金を繰り越せるという神経も、私には理解ができなかった」と述べた。

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