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公立病院の看護師ら、8割が「辞めたい」 3割超がうつ症状訴え


 公立・公的病院で働く看護師や臨床検査技師、事務職員らのうち、8割近くが今の職場を辞めたいと考えていることが、5日に公表された自治労の調査で明らかになった。3割超がうつ症状を訴えているとした。

 調査には、47都道府県の公立・公的病院に勤務する看護師ら10~60代以上の男女1万184人が回答。気分の落ち込みや寝られないなどの「うつ的症状がある」との回答は3590人で、前年度から9ポイント増の36%に上った。調査を始めた2020年度の17%と比較すると倍増した。

 職場を辞めたいと「常に思う」と回答したのは1479人で、「しばしば思う」が2434人、「たまに思う」が4065人。合計で79%に達し、前年度を7ポイント上回った。

 職種別では助産師▽看護師▽看護補助者――が多く、辞めたいと思う理由は業務が多忙▽人員不足▽賃金に不満――などが多かった。自由記述欄には「業務が多すぎて勤務時間内には終わらず辞めたい」との回答もあった。

 自治労の平山春樹衛生医療局長は記者会見で「慢性的な人員不足解消のため、業務量に見合った人員確保が求められる。来年度の診療報酬改定による賃上げを公立・公的医療機関でも確実に実施する必要がある」と訴えた。【村田拓也】

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