starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

非正規労働者、生活費高騰「とても感じる」86.1% 実態調査


 春闘での非正規労働者の賃上げに取り組んでいる労働組合で作る「非正規春闘実行委員会」は、非正規労働者の賃金実態や生活状況、賃上げへの思いなどを尋ねたアンケート結果を公表した。物価上昇による生活苦を訴える人が多く、賃上げを求める人は9割を超えた。【東海林智】

 調査は、実行委員会がSNS(ネット交流サービス)などを使って1月20日~2月6日の間で実施し、全国から317件の回答を得てまとめた。

 回答した非正規労働者の雇用形態は、パート・アルバイトが44・2%で最多、契約社員19・9%、派遣社員17・7%などだった。働いているのは中小企業(従業員300人以下)が44・5%、大企業(301人以上)が43・5%でほぼ同じ割合だった。

 時給は1001~1200円が37・2%で最多で、次いで1000円以下が17%、1200~1400円も17%など。最低賃金の全国平均は1004円で、半数以上が最低賃金近くで働いていることが浮かんだ。年齢は50代が38・5%で最多、40代(25・6%)▽60代以上(19・2%)▽30代(12・9%)の順で、回答者は中高年が多かった。性別は女性が61・2%、男性35・3%だった。

 物価上昇で「生活費の高騰を感じるか」との問いには86・1%が「とても感じる」と回答、「生活が苦しくなったか」の問いには「とても」「どちらかと言えば」合わせて90

・8%が「苦しくなった」と回答した。「賃金を引き上げてほしいか」の問いには92・7%が「とても思う」と回答した。賃上げを求める理由(複数回答)では「生活費の高騰」(79%)や「そもそも低賃金」(74・8%)などが挙がった。

 回答者からは「70代を超えているが働かないと食べていけない」▽「昇給も低く、毎日賞味期限切れの食品を食べている」▽「(低賃金で)親元を離れられないし、(親を)支える事もできない。不安しかない」――などの声が寄せられた。

 実行委員会メンバーの首都圏青年ユニオンの原田仁希委員長は「賃上げを求める声が圧倒的だ。低賃金で生活が成り立たなくなっている実態が分かった」と話している。

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.