7日午前5時20分ごろ、三重県明和町行部の国道23号の側道を歩いていた明和町長の世古口哲哉さん(57)が、軽乗用車にはねられた。世古口さんは全身を強く打ち、搬送先の病院で死亡した。県警松阪署は軽乗用車を運転していた明和町馬之上の派遣社員、稲生和紀容疑者(44)を自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕した。「歩行者をはねたことに間違いない」と容疑を認めており、松阪署は容疑を過失運転致死に切り替えて捜査している。
松阪署によると、現場の側道は幅約3メートル。街灯はほとんどなく、当時は薄暗かったとみられる。稲生容疑者は自宅から職場に出勤する途中だった。事故後、稲生容疑者が自ら「事故を起こした」と110番した。
世古口さんは2018年11月の町長選で初当選。22年に再選し、現在2期目だった。【原諒馬】