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「19歳は大人」だけど…裁判員、迷った末の死刑判決 甲府放火殺人


 甲府市で50代夫婦を殺害し、住宅を全焼させたとして、殺人などの罪に問われた「特定少年」の被告(事件当時19歳)に甲府地裁が18日、死刑判決を言い渡した。特定少年への死刑判決は初めてで、裁判員4人が判決言い渡し後に記者会見し、審理に臨んだ心境を語った。

 被告は改正少年法(2022年4月施行)に伴い、「特定少年」として起訴後に実名報道が解禁されていた。量刑を判断する上での年齢の影響について、裁判員の男性(66)は「19歳は大人。年齢だけの問題では無い」とした。補充裁判員の男性(31)は、「大人だが、子どもでもある。非常に難しかった」と振り返った。

 最高裁が1983年に示した、被害者数などの死刑適用基準(永山基準)について、それぞれが見解を示し、男性(66)は「一助にはなるが(事件によって)被告も内容も異なる」。男性(31)は「昭和の時代の基準。我々の感じるものを入れていかなければ」と述べた。

 補充裁判員の大学生の女性(21)は、好意を寄せていた夫婦の長女に無料通信アプリ「LINE」でブロックされ、被告が絶望感を抱いたことに着目。「SNS(ネット交流サービス)は事件と切り離せない。誰にでも起こるのではないか」と話した。被告からは公判で謝罪の言葉が出ることがなかった。60代の裁判員は「亡くなった人、遺族のことを考える気持ちを持ち続けてほしい」と述べ、他の3人もうなずいた。【大和田香織】

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