東京都文京区目白台1の田中角栄元首相(故人)の旧邸宅敷地内の建物で8日午後あった火災は線香の火による失火の可能性が高いことが、捜査関係者への取材で判明した。警視庁大塚署と東京消防庁は9日、旧邸を実況見分した。
火事は8日午後3時20分ごろ発生。敷地内にある建物2棟計約800平方メートルや建物南側の雑木林約10平方メートルを焼き、午後9時20分ごろ鎮火した。
捜査関係者によると、火元は母屋の仏壇付近とみられる。角栄氏の長女で元外相の真紀子さんは「母屋で線香を上げた後に、ガラスが割れる音がして火事に気づいた」と警視庁に説明しているという。【岩崎歩】