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海保機誤進入、衝突原因か 交信記録「進入許可なし」 羽田事故


 羽田空港(東京都大田区)で2日午後5時47分ごろに日本航空(JAL)機と海上保安庁の航空機が滑走路上で衝突した事故で、国土交通省が3日、管制との交信記録を公開し、海保機に対しては滑走路への進入の許可が出ていなかったことを明らかにした。海保機が誤って滑走路に進入したことが事故の原因となった可能性がある。

 交信記録によると、管制と海保機が最後に交信したのは2日午後5時45分19秒で、海保機が「滑走路停止位置に向かいます」などと伝えた後のやり取りはなかった。国交省は3日、「滑走路停止位置はあくまで誘導路上。交信記録を見る限り海保機に対しては滑走路への進入許可は出ていない」との見解を示した。管制からJAL機への進入許可は出ており、国交省は両機への管制官の指示は適切だったとしている。

 海保機の機長は事故後、「滑走路への進入許可を受けた上で滑走路内に進入した」と話していた。

 警視庁東京空港署捜査本部などは3日、事故のあったC滑走路で現場検証するなど本格的な捜査を始めた。両機の乗員らから事情を聴くなどし、業務上過失致死傷容疑も視野に詳しい事故原因を調べる。国の運輸安全委員会も航空事故調査官6人を派遣し、調査を開始。海保機のボイスレコーダー(音声記録装置)やフライトレコーダー(飛行記録装置)を回収した。

日航機、衝突後1000m走行

 国交省によると、JAL機が衝突して出火した後、停止した場所まで滑走路を約1000メートル走行していたことも判明。JAL機はスピードが出た状態で衝突したとみられる。

 衝突したのは、札幌発羽田行きJAL516便(エアバスA350)と、海保の羽田航空基地所属のMA722(ボンバルディアDHC8―300)。JAL機の乗客乗員379人は3カ所の非常脱出口から避難し、14人がけがをした。このうち10歳未満~30代の男女4人が救急搬送された。東京消防庁は当初、けが人を17人としたが、情報を整理したところ14人と確認したという。

 海保機では男性乗員6人のうち5人が死亡し、脱出した機長は負傷した。能登半島地震の被災地へ支援物資を輸送するため新潟航空基地へ向かう予定だった。

 海保機の火災は2日午後9時35分に鎮火。JAL機の消火活動は発生から約8時間半後の3日午前2時15分ごろまでかかった。【内橋寿明、宮城裕也、木原真希、遠藤龍】

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