国交省「ただちに脱出、適切に対応できた」 滑走路は3本が再開

　羽田空港（東京都大田区）のC滑走路上で、新千歳発羽田行きの日本航空（JAL）516便が、海上保安庁の航空機と接触した事故で、国土交通省と海上保安庁は2日午後9時過ぎに記者会見を開いた。

　同省は516便からの乗客脱出誘導について、「ただちに脱出用シューターで脱出が行われ、すべての乗員乗客は無事に避難できた。衝突事故では火災が起こるまで短いが、適切に対応できたと考えている」との認識を示した。

　一方、事故を受けて全滑走路は閉鎖されたが、同省はC滑走路を除く3本が同9時半に再開されたことも明らかにした。

　事故で炎上した海保機は、能登半島地震の被災者向けの食料や水、非常食などを運ぶ予定だったという。

　また、事故の発生時刻について同省は2日午後5時47分ごろと説明。当初に発表された5時55分は機長からの通報時間という。【内橋寿明、遠山和宏】