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丹沢地震、現代に 関東大震災最大の余震 横浜で日記や写真展示


 関東大震災の約4カ月後に起きた最大の余震「丹沢地震」の被災状況について、当時の日記や写真などを通して知るミニ展示「災害は忘れた頃にやってくる―丹沢地震と横浜―」が横浜市中区の横浜開港資料館で開かれている。【遠藤和行】

 丹沢地震は1924(大正13)年1月15日午前5時50分、県西部を震源として発生した。マグニチュード7・3の阪神大震災クラスで、当時の新聞によると横浜市内で3人が亡くなったとされる。

 当時、市内では水道などのインフラが復旧し、新年を新たな気持ちで迎えているころだった。しかし、地震が再びインフラを直撃し、特に水道の復旧が遅れたという。

 この地震について橘樹(たちばな)郡大綱村(現港北区)の飯田助夫村長は、日記に「昨年の震災後手入れしたるも亦(また)元の通り歪みたる所概して多し」と再被害について記した。

 また、市内在住の当時小学5年生だった多勢幾代さんは、戦後に書いた関東大震災関連の体験記で丹沢地震にも触れた。「翌日から種々様々な流言飛語が伝えられた。今回の地震で関西方面が全滅したとか、何月何日、何時何フンに再び東京横浜方面に大地震が起こるとか、(中略)町の噂(うわさ)は数限りない」と流言の広がりを記録した。

 地震後の様子を捉えた写真も展示。水道が壊れ、市が飲料水を配るために用意した給水車の写真で、周囲に写る住居替わりのバラックやテントから復興途上の生活の一端がうかがえる。

 展示を担当した横浜都市発展記念館の吉田律人主任調査研究員は「余震への警戒は現代にも通じる教訓だ」とし、さらに「被災者は本震の際に流言が広がることを経験したが、同じ事が繰り返された。流言飛語は災害時に常に起こりうることを示している」と話している。

 2024年2月15日まで。休館日は月曜(月曜が祝日の場合は翌日)と年末年始(1月3日まで)。入館料は高校生以上200円、小中学生、横浜市内在住の65歳以上は100円。問い合わせは横浜開港資料館(045・201・2100)。

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