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国産量子コンピューター3号機、稼働へ 大阪大


 大阪大は20日、豊中キャンパス(大阪府豊中市)に設置した量子コンピューター国産3号機の使用を22日から始めると発表した。当面は関係機関の利用に限ってシステムの改良などを進める。記者会見した阪大量子情報・量子生命研究センターの根来誠・副センター長は「研究開発を進め、産業化につなげていきたい」と意気込みを語った。

 量子コンピューターは世界で激しい開発競争が繰り広げられており、米国のグーグルやIBMが先行している。国内では2023年3月に理化学研究所が初号機、10月に富士通が2号機の運用を始めており、国内でも研究開発が進んでいる。

 従来のコンピューターは、計算の基本単位として「0」か「1」のどちらかの状態をとる「ビット」を使う。量子コンピューターで用いる「量子ビット」は、同時に0と1の両方の状態を取れるため、スーパーコンピューターをはるかにしのぐ計算能力があるとされる。

 国産3号機には、初号機、2号機と同様に理研が作成した、極低温下で電気抵抗がなくなる超電導を使った64量子ビットのチップを搭載した。一方で、初号機と比べて部品の国産化を進めた。今後、量子コンピューターの利用が進むことに備え、国内で関連産業を発展させる狙いがあるという。

 根来副センター長は「23年は国産量子コンピューター元年。量子コンピューターに関わる人材育成にもつなげたい」と語った。【柳楽未来】

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