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容疑者ら「運転手がマニュアル違反」と虚偽報告 放課後デイ死亡


 大阪府吹田市の放課後等デイサービス施設で2022年12月、中学1年の男子生徒(当時13歳)が送迎車を降りた直後に行方不明となり近くの川で死亡した事故で、業務上過失致死容疑で逮捕された施設運営会社代表、宇津慎史(うづ・しんじ)容疑者(60)らが「送迎マニュアルに反して運転手が勝手に1人で対応した」などと虚偽の報告を市にしていたことが、府警への取材で判明した。実際には職員1人での対応が常態化しており、マニュアルが作られたのも事故後だったという。

 捜査1課によると、亡くなった清水悠生(はるき)さんは車から降りた直後に走り出して行方不明になった。近くの川に飛び込んだとみられ、1週間後に川で溺死しているのが見つかった。障害があった清水さんには突然走り出したり、水に強いこだわりを見せたりする特性があったため、車の乗降時は職員2人で腕をつかんで対応する必要があり、両親も施設にそう要望していた。

 ところが、当時対応した職員は運転手の男性(48)のみだった。宇津容疑者らはこうした対応を常態化させていたとして12日に逮捕されたが、事故後に市に対して「2人で対応するという送迎マニュアルを作っており、運転手の独断で違反した」と報告していた。

 府警が捜査したところ、施設側がマニュアルを作ったのは事件後だったことが判明したという。また、事故当時の経緯について、宇津容疑者らが市に「運転手が男子生徒の腕をつかんだのに振り払われた」と報告していたことも明らかになった。しかし、施設で押収した資料から、運転手が助手席の荷物を取っている間に清水さんが飛び出したと記したメモが見つかったという。府警は、容疑者らが事故の責任を追及されないよう、市に虚偽報告を繰り返していたとみている。

 市によると、施設は現在、休業している。【洪玟香、林みづき】

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