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客席取り払いレール設ける ヤマトと日航の貨物専用機、内部を公開


 宅配大手のヤマトホールディングス(HD)と日本航空が2024年4月に運航開始する貨物専用機「フレイター」が北九州空港に飛来し、機体の内部が関係者に公開された。

 使用機材は、旅客機を改造したエアバスA321―200P2F型機(全長約44・5メートル)。客席を取り払った空間にコンテナを搭載するためのレールなどを設け、従来の床下貨物スペースも使用する。最大搭載重量は28トンで、10トントラック約5、6台分に相当するという。機体の色はグレーで、両側面の前方にクロネコの親猫が子猫をくわえたおなじみのマークを、尾翼に親子の猫の顔を、黒と黄色でデザインしている。

 計3機を導入予定で、北九州と成田、那覇を結ぶ路線などで運航する。24年夏ごろに北九州―羽田線などが加わり、最終的に1日21便を運航する計画。日本航空と傘下の格安航空会社(LCC)スプリング・ジャパンが運航を担い、11月下旬から訓練飛行を実施している。

 トラック運転手の残業規制強化で物流の停滞が懸念される「2024年問題」や、自然災害による道路寸断などへの対応策としても期待され、宅配便の小口輸送だけでなく、九州産の農水産物や、半導体など工業製品の輸送需要を狙う。

 北九州空港で11月30日、IJ9625(クロネコ)便で飛来したフレイターの内覧会が開かれ、栗栖利蔵副社長は報道陣の取材に「航空機のスピードを生かし、新たな価値を提供したい」と強調した。

 海上にある北九州空港は九州で唯一、24時間離着陸が可能。現在、韓国・大韓航空と、米貨物大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)グループのユーピーエス・ジャパンが国際貨物定期便を運航している。【成松秋穂】

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