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中井やまゆり園で新たな虐待事案 入所者が排せつ中に服薬、食事


 神奈川県は11日、職員による入所者への虐待が問題となって改革中の県立知的障害者施設「中井やまゆり園」(中井町)で今年10月、入所者がポータブルトイレで排せつ中に服薬させ、食事を試みる不適切な支援があったと発表した。県は障害者虐待防止法に基づき入所者の関係自治体に通報。同自治体は12月8日に心理的虐待に当たると認定し、同日付で園に改善指導を行った。

 県によると、10月26日正午過ぎ、50代と40代の女性職員2人が、60代の女性入所者の個室で、入所者が室内のポータブルトイレに座って排せつしている際に、服薬させ、食事をとらせようとした。巡回中の支援改善アドバイザーが目撃し、「不適切な支援だ」と園幹部に指摘し判明した。

 同園は職員2人のヒアリングを行い事実を確認。2人は「女性入所者が前夜からほとんど食事をとれず、医師からは服薬の指示があった。今なら食事をとってもらえると考え服薬と食事支援をしてしまった」などと話しているという。トイレに座っていた時間は15~20分だった。県は「本来は室内のベッド上でできる服薬や食事の支援を排せつというプライベートな場面でさせたのは、人として扱っていない」などと心理的虐待の理由を挙げた。

 園は関係自治体に来年1月末までに改善計画書を提出する。また、園長が改めて全職員に虐待防止に関し説明する機会を設ける。

 同園では、利用者が便で天井を汚した後も十分に清掃せず汚い環境の中で生活させるなどの虐待が明らかになった。県は外部有識者らから提言を受けて今年7月に改革計画を公表し、改革を進行中だった。【遠藤和行】

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