経産省の事務次官「化石燃料も足元では必要」 毎日フォーラムで講演

　毎日新聞社の政策情報誌「毎日フォーラム」のシンポジウムが5日夜、「この国のかたちを問う―混迷する国際情勢と日本経済」をテーマに東京都内で開かれ、官界や経済界の関係者約200人が出席した。パネリストとして、経済産業省の飯田祐二事務次官らが登壇。飯田氏は「ロシアのウクライナ侵略でエネルギー情勢が抜本的に変わった。GX（グリーントランスフォーメーション）を進めようという動きがある中で、化石燃料依存はなるべく早く脱却しなければいけないというマインドは強まった」と指摘。その上で「カーボンニュートラルの目標は共通だが、その道筋は国によって違う。日本は再生エネルギーを入れづらい環境にあり、エネルギーの安定供給のため（化石燃料も）足元では必要だ」と話した。【松岡大地】