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下水道施設見学会に応募殺到、競争率19倍 街の舞台裏へようこそ


 下水道に関心をもってもらいたいと大阪府吹田市下水道部が施設見学会を企画し、参加者を募ったところ定員20人に対して374人の応募が殺到した。競争率約19倍という人気ぶりに担当者たちはびっくり。同部は下水道施設の老朽化や豪雨への対策には市民の理解が不可欠なため、広報活動に力を入れており、その効果が表れたということか――。

 下水とは家庭排水、事業排水、雨水のこと。吹田市は主に3カ所の下水処理場で処理している。

 見学会があるのはこのうちの南吹田水再生センター。普段から5人以上で申し込めば見学できるが、平日に限っているせいか、個人の申し込みはほとんどなく、学校、団体、企業などだけという。

 今回応募が多かった理由について同部は①開催が土曜日(9月30日)で参加しやすさがあった②近年広報活動に力を入れているのでその成果が出た――などとみる。同部は今回の見学会参加枠を33人に拡大するとともに、次回の開催も予定している。

 同市の下水管(総延長約860キロ)のうち40年以上経過した部分は約4割。下水管の耐用年数は50年といわれており、老朽化が問題になっている。また豪雨による浸水被害を軽減するため、増強管を埋設する工事も進めている。

 こうした大規模事業を進めるには市民の理解が必要なため、同部は各種見学会、展示会の開催、デザインマンホールの設置など、さまざまな手を打っている。

 見学会は映像で下水道の説明を聞いた後、施設見学。汚れた水が微生物のはたらきできれいになり、塩素で消毒されて神崎川に放流される様子がよくわかる。

 同部は下水道の施設を守るため、流しや溝にごみを捨てないよう呼びかけているが、最近は使い捨てコンタクトレンズやマスク、ウエットティッシュなどが流れ込んでいるという。同部水再生室の坂野友宏さんは「もし下水道がなければ、トイレも流せないし雨が降れば街は水浸しになる。そんな下水道の大切さを改めて知ってほしい」と話している。【三角真理】

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