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ローソン「冷凍おにぎり」の実力は? 中1の息子と食べ比べてみた


 コンビニ大手のローソンが、東京都と福島県の一部店舗で「冷凍おにぎり」の実験販売を始めた。同社は食品ロスの削減などを目的とした「新たなライフスタイル」と打ち出しているが、そもそもおいしいのか。食べ盛りの中学1年生の息子と一緒に、普通のおにぎりと食べ比べてみた。

消費期限なし

 「冷凍おにぎり 冷凍売り場で取り扱い中」

 都内にあるローソンのおにぎりコーナー。矢印形のPOP広告に沿って進むと、冷凍チャーハンなどが並んだケース内に、カチカチに凍った6種類のおにぎりが並ぶ。

 「必ず温めてください」と赤色で記されたおにぎりは、やや大きい袋で一つずつ包装されている。加熱後に袋を破る時にやけどを防ぐためだろう。常温品と値段が全く一緒の商品もある。

 明確な違いは、商品裏側の食品表示にあった。常温品では数日しかない消費期限が、冷凍品では消費期限の表示はなく、賞味期限のみ3カ月以上先に設定されている。保存方法は「マイナス18度以下」と記されていた。

際立つ味、食感

 常温と冷凍の商品をいくつか購入し、比較して食べてみた。電子レンジで1分50秒間温めた「わかめごはん」のおにぎりは、温かい分だけわかめの塩味が際立つ印象だ。

 「赤飯おこわ」のおにぎりは、レンジで温めた冷凍のほうが、もち米のもちもち感が舌に伝わる。同じように比較して食べた中学1年の息子は「冷凍おにぎりのほうが、より赤飯の風味がしておいしい」と冷凍品を好んで食べていた。

 ご飯にのりが巻かれた「焼さけ」はこの日、冷凍品しか売っていなかったので、常温品との比較はできなかった。レンジで温めてしっとりしたのりに、温かい食感のご飯がからみ、さけもほんのりと温かくておいしい。のりの風味も感じた。

 ローソンによると、販売期間は8月22日~11月20日の約3カ月間で、焼さけ、赤飯おこわ、五目おこわ、鶏五目、胡麻さけ、わかめごはんの計6種類。常温品と製造ラインは異なるものの、材料や作り方はほぼ一緒だ。冷凍品は製造直後に、高湿度の冷気を冷凍庫内に循環させる専門の機械でおにぎりを均一に冷凍。風味が落ちない状態で凍らせて店舗に運ぶ。

1日1店で5キロ超の食品ロス

 実験の主な狙いは食品ロスの削減だという。ローソンでは、おにぎりを含めた食品について、1店舗当たり1日平均で推計5・2キロが廃棄されている。冷凍おにぎりが普及すれば、賞味期限の管理もしやすくなり、廃棄ロスが減る可能性がある。

 もう一つの狙いは配送の効率化だ。売れ筋でかつ消費期限の短いおにぎりを、ローソンでは1日最低2回、店舗に配送している。

 消費期限がなく、賞味期限も長い冷凍品へのシフトが進めば、おにぎりは毎日配送する必要がなくなり、ドライバーの負担や輸送燃料の削減につながる。同社は今後、実験販売の結果を見て冷凍品を拡大していくという。

 広報部の竹元裕貴さんは「レンジで温めて食べるおにぎりを新しいライフスタイルとして提案できたら」と話す。【デジタル報道グループ】

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